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常駐は良い経験になる?ならない?

今日のテーマは、「常駐は良い経験になる?ならない?」です。

企業は自社でなかなか育たない職種や能力の人材を外部から常駐や派遣、出向という形で採用するケースがあります。


私の場合、2003年に新卒で今の会社に入社してから一度も転職していないのですが、

2008年~2013年までの5年間、当時資本業務提携していた大手総合広告代理店に出向した経験があります。

常駐とは微妙にニュアンス違いますが、


・故郷である自社に在籍しつつ

・大手広告代理店の人として仕事する


という経験は非常に有意義なものでした。


まず、いざとなれば故郷があるという「心理的安全性」がある程度確保されていること。

そのうえで、ある意味無邪気に大手広告代理店の人として振舞うこと。

2社それぞれの文化やDNAを持つハイブリッドな人間になれること。

出向してみて初めて分かる(心から実感する)自社の良いところ、悪いところ、同様に出向先の良いところ、悪いところ。


そんな特別な経験ができた5年間でした。


今、企業がDXを推進するためにDX人材の常駐ニーズが高まっています。

これから私も含めて多くの人たちがDX推進企業に常駐する可能性があります。


もし仮に常駐することになったとしたら・・・


過去の経験から、みなさんにもぜひ以下のポイントを大切にしてもらいたいと思います。


①最初の3か月はとにかく「馴染む」こと。
→「DAY1」は非常に大事なマインドだということを踏まえつつ、最初の3か月は成果を焦らないようにしましょう。
その会社の文化、価値観、働き方、人間模様など体感しながら何よりもまずその会社の一員として「馴染む」ことがとても重要です。そういう意味ではコロナ禍で懇親会などの開催も難しくなってきていますので、
日々のコミュニケーションの取り方ひとつをいかに大切にするか?も重要になると思います。


②「リスペクトできる人」を見つける。
→よほど雰囲気の良い部門に配属されたり、周囲の仲間が気が利く場合を除いては、しばらくの間は割と孤独を感じることになると思います。
そんな中、広く遍く顔を覚えてもらうよりも、この人だ!と思えるリスペクトできる人を一人でも良いので見つけて、積極的にコミュニケーションを取り、その人との仕事を通じて周囲との関係を構築していくことがオススメです。私の場合その出向先では5年間の間にそういう人が5人くらいできました。


③「当たり前なこと」を信じてやり続ける。
→その会社ごとに「当たり前」の物差しは全然違います。私の場合、自社で培った当たり前と出向先の当たり前は90度くらい違いました。
だから、まずは今まで自分がやってきた仕事のやり方を信じてやり続けると、それだけで常駐先の企業からは重宝がられる可能性が高いです。
「この人の働き方はユニークだ」と認識され、注目されたり声を掛けられやすくなります。
「守→破→離」という言葉がありますが、まずは自社で培った型から始め、そこから次第に常駐先のカルチャーと混ぜて型を破っていくのが良いと思います。


④「二つの看板を背負っている」という自負を持つ。
→良い振舞いも悪い振る舞いも2倍になって自分にかえってきます。
実際に何かトラブルが起こると両社に多大なる迷惑がかかります。
逆に、しっかりと仕事することで常駐先で認められれば、当然故郷でも「錦の旗を揚げた人物」として注目されます。
心地よいプレッシャーとともに日々仕事をしましょう。


これから、より多くのDX人材が企業のデジタルシフトのために常駐人材として大活躍することを期待したいと思います!


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