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ゲーム会社の就活で「ゲーマじゃないほうがいい」って言われてた事情

ゲーム会社の就活で「ゲーマじゃないほうがいい」って言われてたの、ゲーム以外なにも答えられない人がいっぱい来て「わはーそれはームリー」ってなったからだ。好きな映画3本、好きな本3冊も答えられないって感じになってた。

まず思い込みを捨てろ。「ゲームが好きだから、ゲーム会社に入れる」という幻想を捨てなければ、はじまらない。

ゲームへの愛は大切だ。それは間違いない。
でも、愛だけでは作品は生まれない。
面接官の前で「好きなゲームはFFです!」と答えて満足してはいけない。そこで終わりなのか? 深掘りされたらどうする? 「音楽は?」「美術は?」「世界観は?」「他の作品との比較は?」 答えられるか?

インスピレーションは異分野の交差点から生まれる。映画のカメラワークがゲームの視点設計に影響を与え、小説の叙述技法がゲームの世界構築に応用される。異なる芸術形式から学ぶことで、ゲーム表現の可能性は広がる。

そしてゲーマとしてゴリゴリやってくる人も、たいしたゲーマーじゃなかったりもする。ちょっと昔に流行った特定のジャンルや、特定のゲームには詳しいが、それ以外のゲームについては疎かったりする。
いや、もちろんマッチングなので、ちょうど「そのゲームに詳しい人が必要だったんだ!」ということもあるかもしれないけどね。ほとんど、ない。(というか不思議なことに、その年度に好きなゲームの傾向が偏っていて、そうなると目も当てられない)

これとは逆でゲームのことをまったく知らない経営陣も困る。「競馬ゲームが爆売れしたから競馬のゲームが作れないか」と言うだけの人たちが、どれだけの才能ある開発者の情熱を潰してきたことか。ゲームの本質を理解せず判断する人が増えるほど、業界は痩せていく。

ゲーム開発者には、専門性と同時に好奇心が求められる
自分の好きなジャンルだけでなく、様々なプラットフォーム、様々な表現、様々な文化圏のゲームに触れる姿勢だ。

ようはバランスで、もちろんゲームが好きで、ゲームに詳しいことは基本条件なのだが、それだけでは足りぬ、というだけなのだ。あたりまえの、わかりやすい結論。
そして、あたりまえのことは得てして耳を通り抜ける。

僕たちはゲームが好きだからこの業界に来た。その気持ちを大切にしながら、もっと広い視野を持とう。世界中の様々な表現に触れ、その感動をゲームに還元しよう。
そうすれば、きっとまだ見ぬ素晴らしいゲーム体験を生み出せる。そして何より、自分自身が豊かになる。ゲームを超えて成長する旅を、一緒に歩んでいこう。

補足:もー超ゲーマで、コミュニケーションもあんまりできないけど、爆裂スキルもってる凄い人もいるので、世の中おもしろい。
コンパイルにも、必要最低限しか話さない、母が送り迎えして定時に帰るプログラマがいたなー。


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