「表現道場」の新シーズン
ゲームづくり道場の新シーズンが10月からスタートする。
道場主・ナビゲーターは、ゲーム作家の米光一成。
代表作は「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」「変顔マッチ」「BAROQUE」「トレジャーハンターG」「はっきよいゲーム」など。
今、シーズンは、ゲームの未来について、いろいろな人の話を聞きながら考える。カリキュラムは以下の予定である。
10/16:ゲームの未来
11/13:塩田信之「ゲームブックとアドベンチャーゲームのシナリオの構造」
12/18:ドロッセルマイヤーズ渡辺範明「2021年ゲーム重大ニュース」
01/15:思考@午睡キネマ「ジャーナリングRPGとRPGの未来」
02/19:秋山真琴「ミステリゲームの未来」
03/19:石川淳一「体験型ゲームデザインの現在と未来」
*オンライン第3土曜日 15:30~17:00(11月のみゲームマーケットと被らないように第2土曜日です)
*すべての回でナビゲーター&聞き手を米光一成がつとめる。
豪華&先鋭なスペシャル講師をむかえるシーズン全6回。
ゲームに興味がある人は、ぜひ参加してほしい。
塩田信之「ゲームブックとアドベンチャーゲームのシナリオの構造」
11/13(11月のみゲームマーケットと被らないように第2土曜日)は、塩田信之さんをお迎えしての「ゲームブックとアドベンチャーゲームのシナリオの構造」。
塩田信之さんは、『「街 運命の交差点」スペシャルガイド―サウンドノベルシナリオ入門』(1999/3/1)で、分岐型シナリオの歴史や構造をクリティカルに分析したテキストを発表していて、これ読んだときは腰抜かしそうな勢いで感動したものです。
分岐の構造図の解説で「提灯分岐」という造語を知り、わー便利なワードを獲得したと喜び(それ以降、よく使っています)、この経験が今でも分岐構造の分析や作成にきわめて役立っています。
その塩田さんが、「後半の記事ページの加筆修正をしたいと思いつつ、当時原稿チェックが甘かったので、全部書き直したい気もします」とツイートしていたのを発見。これはチャンス。
書きなおすウォーミングアップとして、スペシャル講義をお願いできるんじゃないかとメッセージしました。
『「街」スペシャルガイド〜サウンドノベルシナリオ入門』の知見をアップデートした内容がいいなと考えています。
タイトルは、「物語性の強いゲームシナリオの構造と未来」とか「アドベンチャーゲームブック&サウンドのベルのシナリオ入門」とか、かなー。
と依頼し、あれこれやりとりして、「ゲームブックとアドベンチャーゲームのシナリオの構造」というタイトルになりました。
分岐型のシナリオを考えたり作ったりするときの基礎戦力を鍛える内容になりそうです。
ドロッセルマイヤーズ渡辺範明「2021年ゲーム重大ニュース」
12/18は、ドロッセルマイヤーズ渡辺範明さんと「2021年ゲーム重大ニュース」について語ります。
『Kaiju on the Earth』シリーズ(『ボルカルス』『レヴィアス』)総合ディレクション、『法廷気分』『なぞなぞ気分』『さんぽ神』等のゲームデザイン、さらにはライムスター宇多丸さんのラジオ番組「アフター6ジャンクション」でのゲーム語りで鋭く適確軽妙なトークでおなじみの渡辺範明さんと、米光一成が、2021年の重大ニュースをそれぞれ5つずつピックアップして今年のゲームを総まくり。
数年前からこういうイベントできないかなーと妄想準備していたものを、ついにはじめます。
2021年、ゲームとそれを取り巻くあれこれをぎゅっと凝縮し、来年を見据えながら語る90分になりそうです。
思考@午睡キネマ「ジャーナリングRPGとRPGの未来」
1/15は思考@午睡キネマさんをゲスト講師に「ジャーナリングRPGとRPGの未来」。
「ジャーナリングRPG」という新しい潮流をご存じだろうか。キャラクターになりきって、手紙や日記を書いたり、何かを創ったりすることで進展する物語ゲーム、と定義していいのかどうか。
まだまだ激しく進化発展している新しい潮流なので、その全貌をつかんで語るには早すぎるかもしれない。
その「ジャーナリングRPG」について、詳しく情報発信をしている思考さんをお迎えして、ガッツリ聞き出そうというのがこの回。
秋山真琴「ミステリゲームの未来」
2/19は、アナログゲームマガジン主催であり、noteで『推理ゲームふるあた』を連載し、『白猫はどこに消えた?』などのミステリーゲームも制作する秋山真琴さんをゲスト講師にむかえて「ミステリゲームの未来」。
noteで連載中の『推理ゲームふるあた』は、推理ゲームを8つに分類し、系譜をたどり、分析していく、めちゃくちゃ知見がつまっていて、数多くのヒントをもらえる内容になっている。
その秋山真琴さんをゲスト講師に迎え、ミステリゲームの全貌と魅力をわしづかみにして、その未来について考えてみる回。
石川淳一「体験型ゲームデザインの現在と未来」
石川淳一さんは、不動産・住宅情報サイト「HOME’S」とカプコンのゲーム「大逆転裁判」のコラボイベント「ホームズくん失踪事件」や、福岡初のARG「天神ツイットハンティング」など、体験型ゲームを多数手掛け、さらに体験型エンタメの情報サイト『ARG情報局』の編集人として、体験型エンタメ情報を発信。
体験型エンタメについて広く深くめちゃくちゃ詳しい石川さんに、「体験型ゲームデザインの事例と、新しい潮流、これからどうなっていくか」について、がっつり教えてもらいたいと思っています。
『CEDEC2021』にも「トランスメディアゲームの可能性 ~新たな物語体験を目指して~」で登壇。その後のトークもめちゃくちゃ興味深く、今回も楽しみでしょうがない。
物語とゲームシステム
以上、スペシャル講師陣の豪華さ&先鋭さが伝わっただろうか。ちょっと自分でもどうかと思うぐらい書きながら興奮していて、いやいや興奮した文章になってはいかんと抑えて書いたので、逆に温度低い文章になってないかなと思ったり。まあ、よし。ゲーム好きなら今回の凄さは、ゲスト講師陣の名前だけでも伝わるだろう。
ゲームのことを毎月じっくり考えるきっかけになる道場であり、「物語とゲームシステムはどう融合できるのか」(#物語に参加)が裏テーマになっているシーズンである。
すべてオンライン講義なので、どこからでも気軽に受講できる。ぜひ。
ゲームづくり道場Q&A
Q:場所は?
A:今回はすべてオンラインで行うので、ネット環境があれば自宅からでもどこからでも受講可能です。
Q:日程は?
A:2021年10/16から、毎月第3土曜(11月のみゲームマーケットと被らないように第2土曜日です)。全6回。
Q:途中、出れない回があるのですが?
A:出席できない回は、講座日から1週間アーカイブ視聴が可能です。
Q:時間は?
A:15:30~17:00がメインの講座です。
終わった後、希望参加者で1時間ぐらい雑談会/感想戦の時間があります。ざっくばらんにみんなで意見感想を交わして、講座内容をさらに深めていく予定です。
またLINEグループで日々情報交換もしています。
「ただの講座が6回あるだけ」ではなく、半年間を通じて、講座を軸とした立体的な内容になっています。
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以下は、以前の講座告知です。
表現道場2021新シーズン
表現道場2021新シーズン(ついにシーズン35!)が開始します。
道場主は、「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」などを作ったゲーム作家の米光一成。2005年から続いている人気講座です。
今回は「ゲームづくり道場」です。
ゲームづくりに関するあれこれをオンラインでお届け。オンラインなので、全国どこからでも受講可能です。
詳しい内容等は、また更新しますね!
以下は、以前のシーズン。
表現道場2021新シーズン(ついにシーズン34!)が開始します。
道場主は、「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」などを作ったゲーム作家の米光一成。2005年から続いている人気講座です。
4月17日からスタートします(申し込み締切もうすぐ!)。
「対話的手法を使って、あなたを発見に導くワークショップ」を軸に、それぞれが「新しい小さな創作」にチャレンジするオンライン講座です。
すべての創作の土台になる6つの柱をワークショップにして、毎月1つずつ全員で実践し、半年かけて作品を作ります。最終回では、それらを鑑賞・体験しながら、オンラインパーティーを開催します。
□参加型のワークショップです。積極的に参加してもらうことで、以下のことを習得できるように構成しています。
・各自が6カ月で作品を作ります。作品づくりの全過程を経験することで、作品づくりの楽しさや醍醐味を実感します。
・ワークショップは、作品づくりの過程に合わせて、そのタイミングで必要な6つの考え方を実践形式で学んでいきます。作品づくりに必須である6つの考え方を習得します。
・新しい何かを(ゲームでも、絵でも、写真でも、文章でも、造形でも、仕組みでも、そういったジャンル分けできないものでも)生み出したい人。
・無駄に迷ったり、手をこまねいている人。同時タイミングで、作り、作品を観たり話し合ったりすることで、ものづくりのペースがつかめます。
・ものづくりの基本的な姿勢を身につけたい人。
場所はオンライン(Zoom)で行うので、ネット環境があればどこでもOK。
新シーズンは、2021年4月17日から第3土曜 15:30~17:00、全6回。
シーズン毎に新しいことをしているので、初めての人も大歓迎(半分ぐらいは初めての人です)。
1回目:自分マトリクス
創作の準備を行います。「準備」と書くと、道具や材料をそろえたり、スキルを身につけたり、といったイメージになってしまいますが、ここでは、それよりも、自分の中にある表現したいものを明確にすること、そして、それらが「うまくかみ合う」ように構成することを重視します。講座ではこれをギアアップ(Gear Up)と呼びます。
1回目では、「自分の中にある表現したいものを明確」にするワークショップを行います。
2回目:対話的手法を使って、あなたを発見に導くワークショップ
自分が表現したいものを形にするために、最初の思いつきを「うまくかみ合う」ようにします。そのために、揺さぶりをかけます。往々にして最初の思いつきで突き進むと、こじんまりとした、どこかで見たことがあるものができてしまいます。これに揺さぶりをかけて、思いつきをアイデアにブラッシュアップし、そのうえで製作を進めることが肝心です。
揺さぶりをかけるための視点を得る「むちゃぶりノート」のワークショップを行います。
3回目:入れ替わりの術
他の人のプロジェクトをやってみるワークショップです。自分が他の人のプロジェクトをやってみるとどうなるか? 自分のプロジェクトを他の人がやるとどんなものができるのか? やってみようとすることでいろいろな質問が生まれ、やってもらう人にいろいろと説明する必要がでてきます。作品について他人の視点で考え、他人がやってくれた行動から、作品をブラッシュアップする視点を得ます。
4回目:インタビューズ
まだ完成していないけれど、「完成後にインタビューを受けたらどう答えるだろう?」ということを想像してみるためのワークショップです。聞き手と語り手が共同作業で「隠された本人の考え」を作り上げるワークとしてインタビューを行います。
インタビューを通じて、完成の理想像をリアルにイメージし、組み上げ、言語化していきます。なんとなく想像していたものを言語化し、他人に理解してもらう努力をすることで、改めて自分が何を作りたいのかを再発見することができます。
5回目:絶賛会
ほぼ完成の作品を小グループでほめ合うワークショップを行います。どうほめて、どう表現するのか。最終ブラッシュアップにむけて、良いところを伸ばしていくための踏切台となります。
6回目:パーティー
完成した作品を鑑賞しながら、みんなでわいわいオンラインパーティーを開きます。さらなる展開や、この先、どう転がしていくかをみんなで楽しみましょう。
以下は、むかしの告知。
「ゲームづくり道場」シーズン6がスタートします。
2018年10月20日(土曜日)15:30~17:00。
池袋駅からすぐの池袋コミュニティカレッジで開催です。
日程は、
2018/10/20(土)
2018/11/17(土)
2018/12/15(土)
2019/01/19(土)
2019/03/16(土)
2月をのぞく毎月第3土曜日。
シーズン6は、特別ゲストをむかえて、ゲームづくりについてさまざまな角度から考察しつつ「ゲームづくり」を進めていきます。
講座後には、ゲーム会やテストプレイ会をやっています。
また講座メンバーによるテストプレイ会の開催もあり、わいわいとゲームづくりを進めています。
「ゲームをつくったことがない」という人も、半数ぐらいいて、はじめての人も歓迎です。
以下はシーズン5の告知。
ゲーム文学全集(ゲームづくり道場シーズン5)
「ゲームづくり道場」の新シーズンがスタートします。
今シーズンは、がっつりゲームを作ります。
全6回。
各自(もしくはチームを組んで)、それぞれがゲームをつくります。
以前ゲームをつくったシーズンは、参加者ほとんど全員がおもしろいユニークなゲームを作って、お客さんを招いてプレイ会を開催しました。
今回は、さらにテーマを決めて進めていこうと思います。
「ゲーム文学全集」
有名文学作品をモチーフにして、ゲームをつくってみようじゃないか。
そして、作ったゲームをずらーっと並べて、「ゲーム文学全集」を!
という企画です。
たとえば、
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
太宰治「走れメロス」
江戸川乱歩「人間椅子」
坂口安吾「白痴」
二葉亭四迷「浮雲」
夏目漱石「坊ちゃん」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
宮沢賢治「注文の多い料理店」
小林多喜二「蟹工船」
中原中也「サーカス」
田山花袋「蒲団」
芥川龍之介「羅生門」
中島敦「山月記」
梶井基次郎「檸檬」
なんていうゲームが遊べたら、楽しそう、壮観!
作品選び→作品の読み→ゲームにするポイントの抽出→システム化→プロトタイプづくり→おもしろさの増幅→テストプレイ→完成。
という流れで進めていきます。
「まったくゲームを作ったことがない」という人でもだいじょうぶ。
講義・ワークショップ後に、わいわいとテストプレイしながら、みんなで作っていきます。
「ゲームづくり道場」の新シーズンは、4/21スタート毎月第3土曜日全6回、池袋駅からすぐの池袋コミュニティカレッジで開催です。
→「ゲームづくり道場」の新シーズン