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なぜ、同じこのキャラクターを描き続けていれば受け手の愛着が湧くのか。(祝!365日目)
2020.7.27.月 #365日目
自宅のアトリエ机にて依頼や注文を受けた際に、ふと継続的に購入してくださって応援してくださっているファンがいる有り難さを再確認しました。
これを書いているボクは、そこらに居る25歳の絵描きの男です。しかし、そのボクと全然境遇の違うあなたにも何か得るものを届けたいと思います。
今日の記事はいつもと違って365日目で特別な日誌にしたいと思ってます。
絵描きになった時の初回の目標は、
「絵を描いて生きていきたい」でした。
そして、その目標をさらに現実的に具体化させるとするならこうなります。
「継続的に絵や世界観に価値を感じてもらって応援され愛着を保ってもらう活動をしていきたい」と。
敢えて、それを邪魔する対象(いわゆるアンチ)を挙げておくと話は想像しやすいかもしれません。
例えば、「飽き性の自分」や「飽き性なアンチ」が、いつも絵に登場する定番のキャラクターを否定するということ。
もう少し言い換えるなら、ただ現実的で写実的な絵画をボクに求めることが正しいと感じてしまうということ。
実際にあった失敗談は次のような感じです。
動物画に絞ろうとしたり、ペットイラストとして職人的な絵を描こうとすること。
これは、一見、自分の専門的な部位を作ろうとしているようにも見えるけれど、結局はその人の動物愛やペット愛に依存しているところが出てきてしまう。
*勿論、決してペットイラストや動物画を否定しているわけでもなく、動物愛を否定するわけでもないということはここでご説明ご弁解しておきます。
その依頼主に合わせた性質のキャラクターを描いてしまうこともあった。それはつまり絵描きとしての個性を敢えて消す行為になってしまいます。
結果、ボクは挫折をすることになります。
一枚の絵で完結するから、当然愛着は相手任せで飽きがくるし、写実的にやっていれば勿論写真でカバーできる範囲がデカすぎるのです。
その後、新しいキャラクターを生まねばならないと焦りで絵を描く日々に突入するわけで、そうすると絵を描けなくなり、苦しいまま描き進めることになる。
これは、絵に反映されてしまう。意図せず乱雑なタッチになったり、絵は勿論売れないし、依頼も来なくなる。つまり、乱暴に数を撃っているだけでどこも狙っていない活動に散ってしまっている自覚が出てくるほどでした。
ここから、軌道修正を考えていかねば、絵が嫌いになることでしょう。ボクは次の行動をどう取ったのか。
さらに、ここからの話を進めて参ります。
絵描きを始めた当初からボクはシルクハットをかぶっている極めてシンプルなキャラクターを絵に登場させています。
先程お話をした通りでだんだんそのキャラを描かずに別の道を進もうとしたこともありました。
だけど、ダメ元で、何度も何度もそのキャラクターを登場させ続けました。
すると、各絵画の各テーマとそのシルハットのキャラクターの関係性を強固にするということをファンが自身でしてくださるようになってきたのです。
絵の意味を考えてみたり、絵の受け取った際の感情や環境を付加させてみたりするのです。
結びつけるということは、もはやファンの中ではボクの描く絵やキャラクターのお世話やお手伝いをしたくらいの感覚に近いのかもしれません。
子どもを世話すればするほど、子どもに愛着が湧くのと同じく、愛着が湧くのもわかる気がします。
こうして、
「継続的に絵や世界観に価値を感じてもらって応援され愛着を保ってもらう活動をしていきたい」
という目標が少し近づいてきています。
あの日、飽きた自分は間違いなく今回の目標に対して、ある意味、邪魔者だった思います。
ボクたち人間の愛着とは何と結びついているのでしょうか。
・音を聴いて記憶が蘇る
・匂いを嗅いで思い出が蘇る
・写真を見て経験が蘇る
そんな風に、絵を見て、キャラクターを見て、あの時に手にした目にした絵画を思い出せるようになる。
これが、愛着かもしれない。
人は過去を美化させる生き物で、つまり今の自分の判断で勝手に過去を変えてしまう生き物だと思います。
きっかけは、何か細かい一点。
いつも同じ風貌のキャラクターから、いつもより良い自分のキャラクターを思い出す。
それが絵に対しての愛着となり、同じキャラクターに対しての愛着となる。
鑑賞する側や依頼をする側の皆様が「うちのペットの成長」を見るかのように「うちのキャラの成長」を良さや違いから見出してくださる。
ファンは自ら世界を広げ、自分の個性を見てくれるのだ。
こんなことほど嬉しいことはないだろう。
だって、そうじゃないか。
人が音や匂いや写真のように、ボクの絵を記憶の媒体にしてくれるのだから。
これが絵描きにしかできない仕事かもしれない。
と本気で思っております。
今後も
「継続的に絵や世界観に価値を感じてもらって応援され愛着を保ってもらう活動をしていきたい」という目標に向けて。
いざ!
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ps.
365日読んでくださっていた皆様ありがとうございました。とても感謝しております。
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