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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

サガステは父の愛に溢れた物語だった

米田閣下

今自分がやってる数少ないソシャゲ（もう一つのゲームはプロスピA）の舞台化。
サガシリーズについてはシリーズ展開しているゲームでも思い入れの強い作品で。
ある程度の強制展開はあるものの、選択肢によってバトルが鬼難易度になったり、
設定が細かくて、なんなら後から出るファンブック読まないとわからない設定もありつつも、ユーザーに想像の余地を残す、絶妙な濃さの物語。

サガシリーズのここが好きを書き足していくと、
それだけで一つの記事になっちゃいそうなので、ここまでにして、本当に「行って良かった！！」ってなったので、ざっくりと感想。
箇条書きスタイルでそもそも見ないと分からないとはいえ、遠慮なくネタバレするので、
ネタバレしないで！！ワイはこれから円盤見るんだから！
って方はお気をつけを…！

むしろ目次で第一幕、第二幕（ストーリーの感想という名のネタバレの羅列）かっ飛ばして、
「父の愛も大きいがみんなの愛も大きい」だけ読んでもらえれば。



第一幕

ゲーム「ポルカ編」の本編のおさらい的なストーリー…
ではあるんですが、ゲームのストーリー（と結末）知ってても手に汗握る展開。
迫力のある演出、そして時折ダイジェストのように流れるゲーム画面。

特に今回、いわゆるラスボス枠のイゴマールが舞台で1人独白？のシーンが多くて。

ゲーム中のイゴマールのキャラクター紹介（星見要素は乗っ取ったダーハオの影響もあれど）

ちなみにイゴマールはゲーム設定上女性なのですが、演じているのは平山さん。

↑ちなみに今作二部でスービエ演じてるんですが、こちらはきっぷの良い槍を振り回す兄貴分。
（ロマサガ2では細かい設定はあまりないものの、ワグナスと従兄弟という設定は存在？してるっぽいので、劇中では七英雄の中でワグナス、ノエルについでの三番手の立ち位置っぽいかな）

男性ということあって、かなり肩幅…ガタイがいいのに無茶苦茶女性的な妖艶かつ可愛らしい演技で、
さらにスクリーン演出で目の前にたくさんのイゴマールが舞台いっぱいに出現してきて、なんとも言えない居心地の悪さなんだけど目を逸らせないインパクト。
ものの数分、舞台に立つのはイゴマールただ1人の実質一人芝居モードなんだけど、息をするのを忘れるレベルで引き込まれる…！

そして第一幕でもう一つ印象的だったのが
主人公のポルカ（息子）VS暗殺者バルテルミー（父親）とのバトル。
ちなみにバルテルミー、死に体のところイゴマールに利用されて、イゴマール乗っ取られモードの時は一貫してオネェスタイルで、イゴマールの束縛が抜けた時の息子を優しく見守る父親の姿の演じ分けが本当に凄い。
バトルシーンも、大体のキャストさんが大立ち回りをする中、燕尾服風衣装を翻しながらスマートに戦う姿は本当にスマートで白塗りメイクなのに顔もいい。
演者は三浦涼介さんです。
オーズのアンクの人です。
サガステ出演決まった時から
「三浦さんはバルテルミー役一択だろ！」
とは思ってたけど、ハマり役どころか、キャラクターとしてのバルテルミーの好感度も爆上がりになるとは…
（この辺は第二幕のところで触れたいところ）

兎に角殺陣がひたすらカッコいいんですけど、
.5のバトル系作品によくあるOPによくある全員集合殺陣シーン、
キャパ900くらいのいわゆる中規模？の舞台だったんですが、キャストさん全員が入り乱れて殺陣、しかもキャストさんの半分くらい？殺陣やアクション専門の方なので、迫力ヤッベェわ（語彙不足）と言ったところ。


第二幕

ストーリー完全新作は第二幕の方なので、一幕は特に感動したところをピックアップして語ろうと思ったのに、妙に長くなっちゃったな。

ゲームの方では
ジョーが禁忌の火と水の合体魔法を発動した結果、その場から姿を消して、リンウッド家の3人がジョーを探しにいくというところでポルカ編が終了。
そして舞台化発表のタイミングでポルカたちがジョーの痕跡を発見して新たな世界へ向かい、ポルカ達の世界に元々召喚？されてたノエルもポルカ達の同じ世界へ辿り着く…ところで

to be continued

というのがゲーム内での展開。
それ以降はゲーム派も完全に未見。


余談ですが世界観が違うとは言え火と水の魔法を同時に発動して合体させちゃう（メドローア）ダイの大冒険のポップ、すげぇやつだな。
ジョーもゲーム中では火と水（氷）の魔法同時発動はしてるけど、基本、合体まではしてないっぽいし。

第二部ストーリーもシリアスながら、旧サガステ見たことある方ならクスッとしてしまうネタ（電球閃きヘルメットを取りあうワグナス達）もあったり、
原作ゲームでもあった怪決ロビン風の衣装を纏うポルカとリズが出てきたり
（ポルカ、リズ、ジョーのロビン風衣装はゲームに出てるけど、バートのは未登場なので原作ゲーム逆輸入が待たれる。…っていうか出してください、めっちゃガチャ回すから）

ところで今回の作品、所謂ゲストキャストというか有名な俳優さんが出てるのだけど、
それが土屋アンナさんと前述でも触れた三浦涼介さん。
お二人とも劇中でソロ曲歌っていて、ライブに来てるような臨場感

↑観劇した直後の自分の感想。
本当にそれくらい良かった。しかも二幕は土屋アンナさん、まさにおあつらえ向きのカッケェ女王様然の敵キャラクターで本当に…本当にかっこいいんだわ。

そしてバルテルミー、一幕で出番終了かと思いきやとある事情で復活。しかもイゴマールに体取られてない、ちゃんと父親の状態で。
そこからは怒涛の展開で、
ざっくり言うならば

「ジョーを救うには「家族の誰か」が犠牲にならなければならない」

という絶望的な局面を突きつけられ
「みんなで帰る」ことを目標にしていながらそれが叶わないかもしれないと言うことに、自分が犠牲にならねば…と悩み苦しんでいる3人に、余計なことを何一つ言わず心の休息を促すバルテルミー。

このバルテルミーが二幕で登場してから、
本当に「父親」やってるのひしひし感じて、胸が熱くなる。
母性を表現するのよりも父性を表現するのって無茶苦茶難しいだろうに、
確かに目の前には「父親」がいるんだわ。

この辺りから観客も薄々気づいてたかもしれないが
（あえてどんでん返しじゃ無くクライマックスを「薄々気づかせる」って言う手法がもうなんとも…）
バルテルミーが犠牲となり、そしてクライマックスの息子VS父対決。
「家族の絆」がテーマなのに息子に2回も親○しさせるなんてなんて惨……

特に悲痛な面持ちのポルカに胸が熱くなりっぱなし。

最終的にジョーを取り戻して、家族の絆再確認して、元の世界に戻ったわけだけど、
バルテルミーはまだ存在しているというにおわせ等今後の展開も気になるところ…
（もしかしたら原作ゲームにも関わるかもしれないな）

ところでこのポルカのカット、タイトルが入って所謂OPのキメのカットではあるんですが、舞台本編でもこう形で振り返ってキメ！っていうポルカのシーンが何度かあって、
絶望感のある背中、希望を持ってる背中、男は背中で語るというわけではないだろうけど、同じポーズなのに全然違って見えるという不思議。

…あ、リンウッド家について書きすぎた結果、
同時進行で戦ってた七英雄のこと書くの忘れてたわ。
ロックブーケことあみさちゃんは可愛かった。
（ドンブラザーズでもお気に入りのキャラクターだったんよ🍑）

父の愛も大きいがみんなの愛も大きい

一幕二幕の感想はぶっちゃけストーリーや演出によるところが大きい個人の感想なので、本体として読んで欲しいのはここからなんだけど、
X（旧Twitter）で感想を呟くと反応してくれる方、ゲームファンよりゲームは知らないけどキャストさんのファンが多くて、
ゲームファンの人（私も含）「このキャストさんの演技すっごい！すき❤️」
って呟くと、「いいね👍」してくれたりと、
キャストさんも観劇の感想チェックしてくれてたり「いいね👍」してくれたり。
そしてなにより、
サガシリーズの総合プロデューサーであり、サガファンからは「神」と呼ばれる河津さんが現地でファンとコミュニケーションとっていたことに偉く感動してしまいまして。

チケットにサイン頂いてしまった…

チケットだけでなくツーショット写真も撮っていただいて…家宝にします！！！

そんなわけで、ゲームをつくる人、舞台をつくる人、ゲームがすきな人、役者さんがすきな人、色々視点は違うけど、そんな人たちが一つの場所に集まって、完成した一つの作品を楽しみ、共感して…
勿論感想だったり語り合うのはその場ではなくSNSなんだけど、サガステの感想を見れば見るほど、同じ場所でその作品を見てたんだなぁ…とその時のことを思い出して感無量になったり。

自分、2.5そこそこ見るんですが「原作ゲームファン≒その舞台ファン」が多い作品を見ることが多いこともあって、体感的に「原作ゲームファン≒その舞台ファン」がそこまで多くない印象あって、
かといえば「佐藤アツヒロ」さんのように「ご本人が関わるコンテンツ基本みんなチェックしてるような大きいファン」の方が多くいる方が出演されてて…
語彙力ないので表現がぐちゃぐちゃになってしまってるけど、
元ネタは知ってるけど舞台には詳しくない人、元ネタは知らないけど舞台経験は豊富な人、
そんな色々な人が一つの作品に感動して、その舞台の一つの客席に自分も居る、っていうのが偉く嬉しく感じた今日この頃なのです。

とはいえ、原作知らなくても舞台で気になったら、ゲームもちょっと触ってみたいなー
と思う今日この頃なので、それにちなんだ
オススメ動画貼っておきますね

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