心に残った本で2022年を振り返る
大晦日!!!ということで、きのこ帝国の『ラストデイ』を聴きながらnoteを書いてます。
そんなことはどうでもよくて、滑り込みで今年の振り返りをしたいと思います。
今年は本をよく読むようになった一年なので、心に残った本で振り返ってみます。
早速どうぞー!
世界最高のチーム
今年7月のこと、突如「来週からマネージャーになる!」ってなった時に最初に読んだ本です。
「マネージャーはメンバーの健康と生産性に強い関心を抱く」というフレーズが好きです。1on1にしろチームMTGにしろ、第一に健康であることを優先するようにしました。
続いて、心理的安全性。当然何も許されないでもなく、かといって何でも許されるわけでなく、“どんなことでも一度は受け入れられる環境”を目指しました。群れずに、吠えずに、馴れ合わずに。
世界は贈与でできている
前職でお世話になった先輩が、当時お薦めしてた本です。
これはめちゃめちゃ良かったです。
世の中の本は、最終章で「結局愛やで!」に帰着することが多く、本書もそのパターンでしたが、本書は間違いなく愛の話であり、愛の意味を以前よりも知ることができたと思います。
特に「贈与は差出人に倫理を要求し、受取人に知性を要求する」という言葉でハッとしました。
個人的に今年は自分の考えも大きく変化した一年でした。おかげで、親やパートナーやお世話になっていた人から、知らずのうちに受け取っていたものに気づくことが多かった一年でした。きっと、まだまだあるのだと思います。
正しいものを正しくつくる
チームの心理的安全性確保に取り組んだ後、生産性の向上を目指しました。チームのみんながゴールに向かって迷いなく突き進めるよう、「私たちは何を目指すのか」を明確にしました。その勉強の中で読んだ本です。
この本では「アジャイル開発は、2度失敗する」というフレーズが印象的でした。プロダクトの多様性・作り手の多様性による「正しいものをつくる」ことの難しさや、多様なチームや組織の力学の中で、アジャイル開発を進め「正しくつくる」ことの難しさについて学ぶことができました。
スタートアップやプロダクト開発の本は他にもいくつか読みましたが、この本を読んで以降、「正しいものをつくる」ための方法論か、「正しくつくる」ための方法論かを強く意識しながら読むようになりました。「正しいものを、正しくつくる」という考え方が、私の中で一つの物差しとして根付いています。
三行で撃つ
私は、noteを細々と続けています。日記やジャーナリングも続けています。しかしライターになりたいわけではなく、詩を書きたいわけでもありません。もちろん多くの人に読まれれば嬉しいし、何か訴えたいことがある時もありますが、そんなことは関係なく、「ただ文章を書きたい」という衝動があります。
この本は、文章を書くこと、考えること、生きることの厳しさを教え、その中にある尊さを教えてくれる本でした。おかげで、私の中にある悶々とした、不思議な衝動の正体が少し分かった気がしました。
他者と働く
コーチング文脈で知った本です。
”組織とはモノではなく関係性”であるという観点から始まります。その中で、”対話とは、戦わなくてもよい状況、つまり「新しい関係性」をつくること”、"お互いに分かり合えていないことを認めることが、対話には不可欠"であるとし、対話を行うための方法と実践が書かれていました。
私が特に印象的だったのが、「おわりに」の章でした。著者の生い立ちについて触れられているのですが、邪悪な個人などが存在しないこと、それなのに関係性の中で対話が不足し、対立や邪悪な出来事が起こってしまうことが分かりやすく理解することができました。
むすび
振り返ってみると今年は、プライベートでも仕事でも変化が多く、立場も変わったため、”他者”や”組織”、”動機”や”関係性”について考えること多い年だったように思います。
先月、一年前からの自分の手紙を受け取る機会がありました。当時の自分は、自分のことを全く好きではなく、不幸せに感じていました。手紙にも「自分は無気力で無能で人格のないダメな人間」「自分を好きになるってどんな感じなんですか?」と書かれていました。それから一年後の今は、自分のことが割と好きで、私だけでなく私の周りの人を幸せにしたいと思えるようになっています。
フラフラと生きていますが、振り返ってみると今年はとても良い一年でした。来年の今も、良い一年だったと感じられるように、頑張ったりサボったり邁進していきたいです。
今年もお世話になりました。
皆様も、どうか良いお年を。
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