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夜鳴猫作品集

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夜鳴猫が執筆した詩・歌詞・随筆などの文芸作品集です。
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記事一覧

【実験詩】夢

踏んだのは水 ハッとして溝を見る 眼下から見上げてくる ミニチュアの人魚 街灯は薄暗く ぼう…

夜鳴猫
7か月前
3

【詩】飲水

水を注ぐ それが一日の始まり 無色透明な液体も それでいて虹色に輝く 口に含む そして安らか…

夜鳴猫
8か月前
5

【随筆】雨は雨、雪は雪

いつからだろう 雨を鬱陶しく思うようになったのは いつからだろう 雪にはしゃがなくなった…

夜鳴猫
10か月前
5

【歌詞】あまのじゃく/つくよみちゃん

いつからだろう あなたのことを ちょっと特別に 想い始めたのは 夕闇に飲み込まれて 紫に…

夜鳴猫
8か月前

【歌詞】笑い皺ができるまで

君と出かけるのは もう何度目だろう 君と出かける度に 僕は君を見つめる いつだって愛らし…

夜鳴猫
8か月前
2

【詩】未鳴未開

私は不如帰 鳴かぬならば 殺してくれれば いっそ楽だろう 綺麗な声で 歌おうとしても むせ…

夜鳴猫
8か月前
1

【随筆】承認欲求の処方箋

はじめにこの頃、「承認欲求」という単語が独り歩きしているように思えてならない。 元来心理学用語であり、人間の基本的な欲求として想定されていたはずの概念は、いつしか現代ネット社会に巣食う病理のように語られてしまっていないだろうか…? 目的と手段人に認められたいーー社会に生きる人類にとって、これはごく基本的な欲求であり、逆にこれを欠いてしまえば社会で生きることは難しくなる。人間が社会という環境で生きる生き物である以上、生命としての三大欲求とならび、是非を問うまでもない生存のため

【随筆】The Last Tune:現存在の遺作

ーー明日世界が滅ぶなら、最期にどんな曲を遺したい?ーー  唐突にそんな問いかけがーー矛盾…

夜鳴猫
9か月前
5