【映画】キング・コング
ジャングルの中で躍動するゴリラ!
美女相手に情緒豊かな仕草を見せるゴリラ!
凶暴なレックス3体と奮戦するゴリラ!
アメリカの街を爆走するゴリラ!
戦闘機と戦うゴリラ!
ゴリラじゃなくてコング!
ここまでゴリラをゴリラ以上に押し出している映画はあるのか?
なんて思うくらい、個人的に衝撃的な作品でした。
特に好きなシーンは、レックス3体と戦うところ。
このレックスについて、ティラノサウルスかな? と思いましたが、調べてみたところ、バスタトサウルスという髑髏島で独自に進化したティラノサウルスとのこと。
ヒロインのアン・ダロウが、コングの下から逃げ延びた先で、レックスに見つかって追いかけられて。
いよいよ窮地に追いやられた時、コングが登場。
嚙みつこうとするレックスの首をつかみ上げて押さえ込んだものの、コングの死角から2体目のレックスが参戦。
アンをつかみながら、2体のレックスと奮闘するコング。
1対2のにらみ合いになったところで、コングの背後から3体目のレックスが奇襲。
ここから、目が離せなくなるような、ワイルドでトリッキーなコングの戦いが繰り広げられます。
レックスの牙を躱しつつ、防ぎつつ、時にもろに噛みつかれつつ、1体ずつ叩き伏せながら。
アンを守ろうと、持ち手を入れ替えたり、取り落とした際には足でキャッチ。
野性的で迫力ある躍動の中に垣間見える、アンを守ろうとする繊細さに釘づけになって、震えました。
そして、「ジャングルの中の強者」という立ち位置で終わらなかったのも面白かったです。
コングは結局、ジャングルのある髑髏島にやってきた、映画監督であるカール・デナムをはじめとする人間達に捕獲されて、ニューヨークに連れ去られます。
眠らされた状態で、満席となった劇場で見世物とされる中、目を覚まして、劇場を破壊しながら外に飛び出して、アンを探して街の中を暴走。
アンと再会できるものの、駆けつけてきた軍の攻撃から逃れて、超高層ビルの頂上へ。
そこで、空を飛び交い銃撃を浴びせてくる現代兵器と、ビルの頂上から身動きのままならない巨大ゴリラの戦いが始まります。
劣勢な状況にありながら戦闘機を3機も撃墜する戦いぶりは、野性味と豪快さが極まっていました。
アクション映画の好きな私としては、この上ないくらいの興奮と新鮮さを味わった作品でした。
本作が公開されたのは、2005年。
15年以上前の作品ですが、今まで1度も観る機会がなかったもので。
ここまでゴリラでアクションを魅せてくる映画があったのか、と。
本作の見どころは、個人的にはアクションでしたが。
アンとの交流で心を開き、彼女に惹かれていく、美女と野獣なラブロマンスも見事に織り成しています。
むしろ、そのラブロマンスがあるからこそ引き立つコングのアクション、みたいな。
上映時間は3時間超と長尺ですが。
アンとコングの心が通い始めるミッドポイントを境に、体感速度が3倍以上になるくらい、面白い作品でした。
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