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おすすめの洋書(ユヴァル・ノア・ハラリさんの児童書)

唐突ですが、私の娘は本を全くと言って良いほど読みません。しかし、寝る前の読み聞かせの時間だけは楽しみにしてくれています。…そう、11歳の今も毎晩せっせと読み聞かせしています。これをやめると本当に活字との接点が(YouTubeのキャプションを除き)皆無になるので、眠たい夜も仕方なくやっています。
ジャンルはというと、小説は興味がわかないようなので、もっぱら偉人の伝記や雑学集などの学習系です。

今読んでいる本がなかなか良いので、今回はその紹介です。
『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリさんの子供向け人類史『Unstoppable Us』。
図書館でたまたま第二巻を見かけて借りたのですが、読みやすく面白いです。

この第二巻はサブタイトルが「Why the World Isn’t Fair(世の中が不公平である理由)」。農業の発明以降、次第に階級や格差が生まれていく過程がテーマになっています。と書くと、何やら堅い感じですが、そんなことはなく、狩猟採集社会の女の子が定住農村社会の女の子と出会ったらこんな感じじゃない?…と麦ちゃんとブラ美ちゃんがお互いの暮らしを教えあったり(私が勝手に訳した名前です。原書ではWheatyとWanda)、「食料を自分で生産できるようになったのに、なぜ農民の君の方が不健康な骨なの?」「それはね、予期せぬ結果(unintended consequences)ってやつなんだよ」と遺跡から発掘された骨同士が語り合ったり、と子供が想像しやすい内容になっています。「大人が怖いのは幽霊や怪物なんかじゃなくて税務署からの手紙なんだよ」なんていう笑うに笑えないブラックユーモアも。
子供向け(小学校高学年〜中高校生)ではありますが、軽めの教養書として大人の英語学習者の方も十分に楽しめる本だと思います。挿絵がまたとても豊富で綺麗なんですよ!


以下はアマゾンへのリンクです。まずは私は未読の第一巻。これを読んでから上野の国立科学博物館に行くと展示内容がとても分かりやすくて良いという耳より情報がレビュー欄に掲載されています。

第二巻。私が図書館から借りているハードカバーは23cm x 30cmと大きなサイズで綺麗な挿絵が堪能できます。プレゼントにも良さそうです。



ここからはちょっとおまけです。読み聞かせ中に判明した、今まで知っているつもりだったけど実は正しい発音を知らなかった単語を3つご紹介。間違った読み方を娘に教えてしまわないように(前科たくさんあります)、かなりこまめに辞書をチェックしています。

cuneiform(発音:キューニフォーム)・・くさび形文字

Sumer(発音:ーマー)・・シュメール

papyrus(発音:パパイラス)・・パピルス 

特に「Sumer」と「papyrus」は日本語につられて「シュメール」、「パピルス」とついつい読んでしまうんですよね。外来語って本当に厄介です。


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吉隠ゆき (Yuki Yonabari)
ありがたくいただきます。