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起業するために会社員時代に身に付けた仕事術。

先日、スタッフたちと打ち合わせをしていた際、
どのように「仕事術」を身に付けていけば良いのか、質問を受けました!

読書をしたり、スキル・テクニックを身に付けることも大事ですが、個人的に思うことは、「目標達成をせざるを得ない状況に身を置く」ことが大事だと思っています。

出来ない言い訳をするのではなく、どうやったら達成できるのか、頭と心をフル回転させていく中で、経験からくる知恵が生まれ、それがいわゆる仕事術につながると思います。

「一生懸命だと知恵が出る」
「中途半端だと愚痴が出る」
「いい加減だと言い訳が出る」
武田信玄

念のため補足しますが、この「目標達成をせざるを得ない状況に身を置く」というのは、やるべきことをやらずに追い詰められた状況にするという意味ではありません。

目的・目標を明確にして、成果にコミットするということです。

単に仕事術を身につけるだけではなく、自身の能力開発を行うことができれば最高だと思いますし、このことに関しては、キャリア相談や講演会の際にもお話させていただくことも多いです。

今思えば、会社員として、大手電気メーカーで通信装置の開発に携わりながら起業の準備をやっている時から、自分磨きをしていたように思います。

残業を100~120時間やりながら、最初は、睡眠時間を削ることで起業の準備をしていました。
「どうやったら、もっと早く仕事を進めることが出来るのか?」
「どうやったら、定時で仕事を切り上げることが出来るのか?」
と自問自答しながら考える中で、工夫するようにしました!


1.複数の仕事をパラレルに進める

まずは、朝早く会社に出勤することにしました。

理由は、
・朝の時間は外部や社内からの連絡がこない
・自分の仕事に集中しやすい
からです。

まず、始業する前に実験室にて
・前日の夜に走らせていたプログラムのシミュレーション結果を確認してまとめる
・結果の原因を分析して改善案を反映して、再度シミュレーションを走らせる
ということを済ました後、始業開始の時間になってからオフィスに移動して、通常通りの仕事を始めるようにしました。

複数の仕事をパラレルに進めることが大切ですよね!

基本的に、自分が何かをしているときは、他の何かをしていない時です。
自分が何かをしている時に、できるだけ多くの他の何かを同時進行させることにこだわっていました。


2.自分の手元にタスクを残さない

オフィスでは、午前中に、出来る限り手元にある自分の仕事を処理して、それぞれの担当に投げます。
当然ですが、緊急性が高く、重要なものを先にやります。

気を付けていたことは、「自分が仕事を止めないようにすること」です。
他の人の手は空いているのに、自分が仕事を止めてしまっていては、生産性が上がらないですよね!

ちなみに、昼休みの時間帯に関しても、始業前の時間と同様、他の人の稼働が止まっているので、自分の手元にあるタスクを処理して、各担当に投げ返すチャンスだと思います。

常に、自分の手元にはタスクがないという状態を作るように努力をしていました!


3.優先順位をつけてチーム力を最大にする

さらに、自分が関わるすべてのプロジェクトの達成スケジュールを把握して、どのタスクから手を付ければ良いのか、優先順位を決めて仕事をすることが大事だと思います。

自分一人に関するタスクの場合は、優先順位を下げ、自分の手が空いた際に処理していました。
とはいえ、致命的で緊急性が高いタスクの場合は、もちろん最優先で対応するようにしていました。

チーム力を最大に発揮するために、優先順位を考えながら仕事をすることが大事だと思います。

それぞれのタスクの所要時間や進捗を把握・管理して、常に達成スケジュールと「にらめっこ」をしながら、細分化されたタスクをパズルのように組み込んで、極力、隙間時間や手の空いている人を作らないようにしていました。


4.自分の管理下にあることに集中する

そして、スケジュール調整だけではなく、必要な書類や測定機器のセッティングなど、他の部署の担当の人たちの分も自分でやっていました。

「Aさん、今、Bさんが〇〇をやっていて、予定では〇日〇時までに完了します。その後、Aさんに、〇〇をやっていただきたいです。その際には、ボクが必要なデータや測定機器、書類等、すべてをセッティングしておくので、Aさんは、〇日〇時に〇〇に行っていただければ、すぐに仕事ができる状態になっています」

このような感じで、プロジェクトメンバーの皆に働きかけていました。

人は管理下にないけども、各種セッティングをして働きかけることは、自分の管理下にあると考えて、常に先回りをして仕事をすることを心がけていました!


5.期限を切って仕事をする

また、必ず定時で仕事を切り上げることにこだわり、定時後は、最も所要時間の必要なシミュレーションをセッティングして、一晩中、パソコンに仕事をさせ続けながら、その間、自分自身は会社外で起業の準備をするという感じでした。

このように工夫することで、100時間残業で一ヶ月かかっていた仕事を、残業時間を0にして、かつ一週間で終わらせるようにしました。

ちなみに、「定時で仕事を終える」ではなく、「定時で仕事を切り上げる」です。

理屈的に考えて、会社員の仕事というものは終わりがないもので、スケジュール管理をしながら、コストパフォーマンスが最大になる着地点を見極めて、期限を切って仕事を切り上げることが大事だと思います。

責任感が強いと思い込んでいる人ほど、仕事を切り上げられなかったりします。

「責任感が強いから仕事を切り上げることが出来ない」のではなく、「自分で仕事の進捗状況を見極めて、スケジュール管理をするという責任を取ることから逃避している」だけだと思います。

自己管理能力の不足を認め、改善することが大切ですよね!

6.まとめ


これまでの話を整理すると・・・

①複数の仕事を同時進行させる。

②緊急性と重要性を加味して優先順位をつけて仕事をする。
自分が仕事を止めない、ボトムネックにならない。

③プロジェクトメンバーは信頼するが、依存しない。
自分の仕事の範囲をチーム全体に広げて、チームとして最短・最大の成果になるように優先順位をつけて、スケジュールの調整を働きかける。

④プロジェクトメンバーがスムーズに仕事に取り掛かれるように、自分の管理下にあることを駆使して、スケジュールを前倒しする。

⑤期限を切って仕事を切り上げる。
コストパフォーマンスが最大になる着地点を見極める。

という感じです。


目的・目標を達成するために、管理下にある効果的なことに一点集中して仕事をします。

向山雄治
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
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