チームの定義の範囲を広げ、互いに与え続けている経営者。
高校生の時、部活で、空手をやってました。
当時の空手の先生『古梶好一さん』は、
国体三連覇、元ナショナルチームメンバーで、空手の中学校体育連盟(中体連)を作った人で、結構、有名な方です。
その先生から教わった、組手のテクニックに、
『先の先』、『後の先』というものがあります。
簡単に説明すると、
先の先:
相手が打ち込んで来ようとするところを、先に打ち込む感じです。
フェイントを入れて、往なす(いなす)と、相手の体重移動やリズムを崩せるので、結構、スムーズに先に打ち込めます。
ただし、むやみやたらと突っ込むのは単なる無謀な行為であり、相手の動きを察する必要があります。
後の先:
相手が先に打ち込んできたところを、攻撃をかわし切って、確実に打ち込む感じです。これも、追い詰められた結果、反撃するというわけではなく、むしろ、攻める中で誘い込むイメージです。前提は、常に、『攻め』です。
勝ち続けてきた先生ですから、その教えも徹底しています。
『先んずれば人を制す。』ということで、
試合当日には、どこの学校よりも、誰よりも、早く会場入りして、
めちゃくちゃウォーミングアップをします。
てか、ほぼ疲れ果てます。
ボクたち:
『先生、これ、本番前にスタミナ切れになりますよ。』
先生:
『本番前に全力で体を動かして、最高の状態に仕上げることが、ウォーミングアップだ。』
常に戦闘態勢なので、
試合が始まると、すぐにギアをMAXに上げることができ、
試合を有利に進めることができました。
そして、『先の先』、『後の先』を取りながら、
有利に進めた終盤では、
意図して相手の焦りを引き出しつつ、相手に次の策を考える間も与えることなく、『先』を取って、一気に仕上げます。
この考え方って、会社経営にも当てはまると思います。
実際、先生は、3つの会社を経営してたので、
高校生ながら、起業塾で人生観や職業観を教わったように思います。
1)常に戦闘態勢を維持すること。
2)競合相手の動きを予測し、往なして、『先の先』で出鼻をくじく。
3)意図して、相手に先手を取らせ、『後の先』で、その上を行く。
4)先手を取ったつもりの相手の上を行くことで、焦りを生じさせ、飛び出したところを、さらに『先の先』、『後の先』で抑える。
5)次の戦略を考える間を与えず、『先』で攻め、一気に差を広げていく。
『試合』のときには戦いますが、
基本的に、競合相手=ライバル=好敵手ですので、
互いに尊重し合い、切磋琢磨をしていくことを大切にしています。
『スポーツの世界では、強化合宿。』
『経営の世界では、起業塾。』
呼び名は違えども、
互いに切磋琢磨し、高め合う場所があります。
ワクセル主宰の『嶋村吉洋さん』も、
ソーシャルビジネスコミュニティというカタチで、未来を切り拓く人たちが集まり、共に学び合い、応援し合う起業塾を立ち上げています。
サスティナブルな社会の実現に向けて、様々な事業を排出するための活動を行っているようです。
この嶋村さんが尊敬しているという『滝崎武光さん』が創業されたキーエンス株式会社も、もはや、起業塾のような存在になっています。
ノウハウが細部まで共有され、年収2,000万円以上の社員をたくさん輩出しています。
どのような分野、業界においても、拡張し続けるためには、
『チーム』の定義の範囲を広げて、健全にモラルを守って、互いに尊重し合い、与えあうことが大事だと思います。
今日も、チームビルディングに全力で取り組んで、
経済の発展に貢献していきます。
『痛てぇ顔をするな、ボケ!(自分を)くらしとけ!』
*くらす=九州、福岡周辺の方言で、殴るという意味
古梶好一
向山雄治
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