リケジョが教育分野で起業した理由-YOMY!Teamの素顔 vol.1 YOMY!代表 安田莉子
初めまして、株式会社YOMY代表の安田莉子です。
私がどんな人で、なぜYOMY! というサービスを作っているのか、少しでも知ってもらえたら、そして一人でも多くの子どもたち、子育て世代の方に、YOMY!の考え方や想いをを届くと嬉しいです。
・プロフィール
・私の子ども時代
絵と工作とディズニーが大好き、幼少期の将来の夢は「発明家」でした😆
大好きなアトリエ教室に入り浸ったり、朝からお気に入りの服を着て、部屋にこもって一日中工作をするのが日常でした。完成するまで、部屋に入ったら怒っていたそうです笑
私が幼少期の思い出に残っているのは、そんな絵や工作(といってもガラクタばかり)をいつも一緒に楽しんでくれたこと。
ガラクタが完成するたびに、驚いてくれて、これ何?どうなってるの?と興味を持ってくれて、嬉しかった思い出が、私の”自分の好き”を追求する原点になってます。
・起業した背景
大学2年生のとき、友人に誘ってもらったビジネスコンテストがきっかけです。チーム全員がエンジニア。
話し合う中で、ロボットや電子工作で遊んだ幼少期の体験があったというという男性陣の声がありました。中でも、幼少期の価値観形成に大きな影響を与える「絵本」に注目。
同時に、記事を見て知った、9割の保護者が負担に感じるという「読み聞かせ」を掛け合わせ、今の前身となるプロジェクト、オンライン読み聞かせYOMO!を開始。
そこから起業しようと残ったのが、私と共同創業者で現COOの今井。本格的に事業化を目指し、サービスを再設計しました。(今では、同じように教育に熱い想いを持ったチームメンバーもジョインしてくれています。)
これからの時代を生きる子どもたちにこそ必要なものは何か深掘り、届けたい教育を追求し、 「自分らしく考え、表現する力」を育む、3-8歳までのハーバード式絵本レッスンYOMY!を開始。
時代が変われば、子どもたちに必要な力も変わる。届ける体験の形も変わる。YOMY!は、幼児教育をアップデートし続けるEdTechです。
・やりたいこと
誰かの“当たり前に”とらわれず、自分らしく生きる人を増やしたい
イギリスで小学校1年生の子どもたちを対象にした研究では、消防士、外科医、パイロットの絵を描いてもらったところ、9割の子どもたちが男性の絵を描いたというデータがあります。
すでにこの年齢で、価値観が形成、自己理解、他者認識が生まれています。 小さな時から
多様な世界や価値観、自分の心が躍るものに出会ってほしい。同時に、自分と他者の違いも知ってほしい。
好きや夢を追求する喜び、学ぶ楽しさを知ってほしい。
やりたいこと、夢や希望を持って自分を表現できるようになってほしい。
他者との共創を通して、夢をより豊かに実現してほしい。
他者との違いを尊重しながら、むしろ違いを楽しんで、自分らしく生きる人を増やすこと
が、YOMY!の意義だと思っています。
・YOMY!のコンセプト
絵本を冒険!自分らしく生きる子に。
YOMY!は、ただ絵本の読み聞かせをする場所ではありません。
子どもたちが、絵本の冒険をきっかけに、自分らしく生きるための土台を築くことができる空間、居場所を提供します。
・YOMY! を作る上で大きな影響を与えてくれた経験
【その1. 高校時代の短期留学、新しい教育スタイルとの出会い】
高校生の時、オーストラリアにある姉妹校に訪れた経験が、私の教育への関心の原点です。
教室に入ると様々な種類の椅子があり、生徒が自由に選んでいて、中にはバランスボールに座っている子もいました。
その学校で感じた大きな特徴の一つは、"型にハマらないこと"。
学生主体でみんなで髪を切ってヘアドネーションを行ったりする日があったり、イベントは多彩。音楽や芸術、体育なども好きなことに全力投球。自分の興味を大切にしていました。
かっこいい!面白い!という好奇心と、こんな学校を作るためには、どんな仕組みやアプローチが必要なのだろう?という疑問が私の中で芽生えました。
【その2:大学時代の「自分」を問われた友人たちとの出会い】
大学生になって、異なる国や文化背景を持つ友人たちに多く出会いました。
その中で印象的だったのが、属性を聞かれるのではなくて、 私が何が好きで、どんなことをしたいのか、”自分”を問われたこと。
特に印象深い経験は、大学3年の夏にスタンフォード大学でのプログラムに参加した時です。現地の学生たちは、国籍や背景も様々。
紛争で故郷を失ったり、親が移民として困難な状況から逃れてきたりした学生もいました。移民問題や人種問題に取り組む学生、解決のためにアメリカの女性大統領を目指したいという学生、自分のアイデンティティと価値観を大切にし、世界の課題に取り組む人たちがいました。
授業での態度も印象的で、質問があればすぐに発言し、他の生徒とディスカッションを通じてさらに深い議論を展開させました。「私はこう考えるんだけどどう思う?」と。
周りの期待や制約にとらわれず、自分らしさを大切にし、自分軸をしっかりと持っている人々との出会いを通じて、学ぶことが多かったです。
・私がたてた仮説
”自分”を問われ、表現する機会の量が違う。
自分のアイデンティティや価値観を問い、そして他者に伝える機会が、海外には、日常の中、そして教育の中で多いのではないかと考えました。
YOMY!を通じて、子どもたちに何を提供したいかを模索する中で、欧米で取り入れられている2つの面白い幼児教育方法に出会いました。
日本発の教材やプリント式教育で、世界的に認知されているものもありますが、その多くがインプット重視の学習です。こうした自分が好きなものを問われる、どうして好きなのか自分なりに伝え、フィードバックをもらう機会を、日本の教育にもっともっと取り入れていきたいと思っています。
YOMY!では、子どもたちの世界を広げる絵本をテーマに、自己表現と創造性を育むアウトプット時間を大切にしています。
・もう一つこだわりたいこと
体験を届けたいのは子どもたちだけでない
YOMY!は子どもたちにレッスンを届けていますが、体験は保護者にも届けます。
良質な教養を便利に届けることで、保護者にとっては自分の時間が生まれる。その時間がお母さんお父さんの「自分らしく生きる時間」になればいいなと思っています。
子育てをしていると、自分が後回しになってしまいがち。
母親として、父親として、妻として、夫として、娘として、息子として、知らず知らずのうちに周りの環境や当たり前に引っ張られてしまう。
でもママパパが「自分らしく」いられていない時、それは子どもたちにも伝わってしまうはず。ママパパフレンドリーなサービスを目指しています。
子どもたちがYOMY!に参加している時間、スキルアップの勉強やzoom会議の時間、夕ご飯の支度の時間、ほっと一息コーヒーを飲む時間など、そっと自分に向き合える時間になると嬉しいです。
そして「自分らしくいられる」体験を届けるのは、絵本作家さん、読み手クルー、YOMY!のチームメンバーも同じです。だからYOMY!のミッションは、
子どもたちを中心に、関わるすべての人が自分を表現できる社会をつくる
そのためには、私自身も、「自分らしく生きる」ことを大切にしたいです。
Do what you want to do and be who you are
あなたがやりたいことをして、あなたがなりたい人になりなさい。
私がいつも大切にしている言葉です。
・皆さんへのメッセージ
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました!YOMY!は子どもたちに、これからの時代に欠かせない学びの体験を届けていきます。
YOMY!に完成はありません。
子どもたちの環境が変わる限り、アップデートしていきたいです。
子育て世代の皆さん、絵本作家さん、一緒にYOMY!を作りたい!と思ってくださった方々、ぜひたくさんのお声を聞かせてください。
一緒に素晴らしい未来を作りましょう。これからどうぞよろしくお願いします!