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「エンジェルス・イン・アメリカ」

 久しぶりにお芝居を鑑賞してきた。「エンジェルス・イン・アメリカ」、第1部・第2部あわせて7時間の大作で、今日は第1部3時間。率直な感想として、デジタルだAIだのとすべてが効率の追求、合理性に向かっていく時代にあって、人間によるライブな体験のなんと贅沢なことか。(画像出典:https://www.nntt.jac.go.jp/play/angels-in-america/

 GWに入らんとするある夜、新聞の文化欄に本作の批評が掲載された。その文章が素晴らしく、舞台の内容を詳しく知ることもなしに即、その場でチケットを予約した。自分には今、新鮮な体験をしていくことが非常に重要に思われてピンときたのだった。そのとき多分、合計7時間の大作と書いてあったけれど、今日の今日まで忘れており、鑑賞後にやり残した仕事を帰宅途中のファミレスで閉店までやっつけて、帰宅していま終えたところだ。不思議と興奮状態にあるからか、疲労感がない。
 また、60分ごとに休憩をはさむのだが、最初の60分がなかなかしんどかった。昨今、あれこれ同時進行で手を出すことが癖になっているもので、どっぷりと集中して没入するということが不得手になってしまったのだと思う。そういう意味で、時にこうしたシリアスなテーマの舞台に対峙することは鍛錬になるとも思った。

 自分などがいくら感想を書き連ねても、日経の批評文にまったくかなわないので気になった方はこちらを読んでください。

役者さんたちの声のはり、肉体の技、舞台美術、音楽に照明。人の手による芸術の素晴らしさに、生きていることのみずみずしい輝きに触れた思いがする。第2部は土曜日だったかな、4時間コース!


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