初心者のアート鑑賞3ポイント ①聖書②パトロン③ヌード
こんにちは アート鑑賞が趣味の蓬田(よもぎた)でございます。
いまでこそ、美術展、書籍、ネットなどでアートに接しながら楽しめるようになりましたが、10年くらい前は、アートに関心があって鑑賞したい!と思ってはいたものの、鑑賞のとっかかりがまったくなくて、とても困って歯がゆかったのを覚えています。
今回は、わたしの体験をもとに、初心者さんがアート鑑賞(西洋美術)に必要だと思われることを、3つに厳選してご紹介したいと思います。
皆様のアート鑑賞にとって、ご参考になれば幸いです!
1. 聖書や神話の最低限の知識は持とう!
西洋絵画では、聖書や神話をモチーフにした作品がとても多いです。
印象派の作品は、聖書や神話を知らなくても鑑賞できます。それが日本で印象派が広く受け入れられているひとつの要因だと思います。
一方、印象派以前の作品では聖書や神話をモチーフにしたり引用した作品は非常に多いですし、現代アートでも、見かけます。
聖書や神話についての最低限の知識を持つことは、西洋絵画(というか西洋美術全般)にとって、必須です!
まずは聖書についてのごく簡単な知識を持ちましょう。
聖書には「旧約聖書」と「新約聖書」があります。初心者には「旧約聖書」が入りやすいでしょう。
「天地創造」「アダムとエバ」「ノアの箱船」など、キリスト教徒でない人にとっても、有名なエピソードが多く、読み物としても、大変に興味深いです。
神話のほうは、ギリシャ神話をまず読んでみましょう。
聖書にも神話にも、入門書がたくさんあります。ネットにも情報がたくさんあります。自分にあった入門書を読んでみましょう。
2. 作品には必ず注文主がいる!
現代の作家は、自分を表現する方法として絵画を描くことが多いです。
だから、わたしが西洋絵画を見始めたときも、当時の画家も自分を表現するために、描きたいテーマで作品を描いているのかと思っていました。
ところが、そうではないのです。
画家が自分自身の表現として描くようになったのは近代以降です。
それ以前は、基本的には必ず絵の注文主がいました。
ミケランジェロもルーベンスも、注文主がいました。
注文主は「パトロン」と呼ばれたりもしますね。いまでも使われますよね、この言葉。金銭的援助を行う人です。
注文主の多くは、皇帝や諸侯、あるいは教皇や教会関係者です。
オランダなどでは、貿易で裕福になった商人なども、絵の注文主に加わります。
なので、絵を鑑賞するときは、「画家は誰の注文によって描いたのか?」を知っておくことが、作品の背景を理解するときの大きなポイントになります。
3. 聖書や神話にかこつけてヌードを描く!
西洋絵画を見始めた頃、いちばん疑問だったのは、「どうして女性は裸なのか?!」でした。
明らかに裸にする必要がない場面なのに、裸で描かれています。
答は、聖書や神話にかこつけて、画家が裸を描いていたからです。
もしかしたら、絵の発注主が女性の裸の絵が欲しかったのかもしれません。
自宅の寝室に飾れば、雰囲気が盛り上がりますからね。
画家にとっても、女性のヌードは興味ある対象だったに違いありません。
ルネッサンス以降は、“身体の美”というアプローチから挑戦したいと思っていた画家はいたでしょう。
“エロス”を表現したいという欲求から、描きたいと思っていた画家もいたでしょう。
しかし、モラル的に女性の裸を描くことはできませんでした。
けれど、聖書や神話をテーマにした絵画なら、裸を描くことが許されました。だから、裸の絵が多いんですね。
☆ ☆
どうでしょうか? ごく簡単ですが、3つのポイントをおさらいしてみました。
みなさまが西洋絵画を鑑賞するための“補助線”となったでしょうか?
みなさまの絵画鑑賞が、ますます充実するのを祈っております!