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四季を旅する 花が散り、虚しき空 平安時代といまがつながる 

こんにちは

季節は初夏へと移り変わっている
(きょうは4月24日)
春が終わり夏へ
そんなタイミングで
春を少しだけ振り返った

新古今和歌集にある歌です

花は散り
その色となく
ながむれば
むなしき空に
春雨ぞ降る

式子内親王

意味は、
桜の花が散り
何を見るというのでなく
物思いにふけっていると
虚空の空から
春の雨が降っている

親王が思いを寄せる人との
恋が成就せず
心が破れたときの
歌であろうか?


おれは特に上句のフレーズ

花は散り
その色となく
ながむれば

そのあとに来ることばの
イメージを膨らませてくれて
気に入っています


家の近くに運動公園がある
小学校の校庭ほどの広さ
芝生が一面にしかれた
グラウンドでは
近所の人が犬を散歩させたり
からだを動かしたり
町内の球技団体が練習している

そこには立派な桜の木が
並んで植わっていて
桜というと
おれはその運動公園の桜を思い出す

だから、こんな風な短歌が口をついて出てくる

花は散り
その色となく
ながむれば

少年野球の
球を追う声

平安時代のフレーズに
いまの情景をつなげて
歌を詠む
それが楽しい

ではまた


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