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初心者のアルチンボルド
こんにちは 美術鑑賞が趣味の蓬田(よもぎた)でございます。
今回はアルチンボルドです。アルチンボルドと言えば、果物や草花で描かれた肖像画が有名ですね!
個人的には長年、不思議な画家だな~と思っていました!
そんな折、2017年、東京・上野の国立西洋術館で「アルチンボルド展」が開催されましたので、早速行ってみました。
日本では初めての本格的回顧展でした。アルチンボルドの代表作「四季」と「四大元素」の連作が、大きな展示会場にぐるっと取り囲むように展示されていました。
来場者は、36万5000人とのことです。みなさまのなかでも、行かれた方、多いのではないでしょうか。
アルチンボルドの作品をまとめて見る機会は、この美術展が初めてでした。アルチンボルドについて初めて知ることも多く、大変に興味深かったです。
美術展で知ったことや、その後、アルチンボルドのことを自分なりに調べてみて分かったことをまとめてみます。
アルチンボルドの作品を見たい方は、目次の「年代順アルチンボルド作品」を先に見てくださいね!
みなさまのアート鑑賞の参考になりましたら幸いです!
ダ・ヴィンチを彷彿させる多才ぶり!
アルチンボルドは1526年に、イタリア・ミラノで生まれました。
1526年というと、インドではこの年、ムガル帝国が成立しています。ムガル帝国はイスラム系帝国で、その後332年間続き、19世紀なかばに事実上、イギリスにより消滅させられます。
アルチンボルドが生まれた家は、代々ミラノ司教を輩出した名門でした。
家には芸術家や学者も出入りし、成長するにつれて、高い教養を身に付けていったようです。
1562年、ウィーンにおいてアルチンボルドはフェルディナント1世の宮廷画家となります。
アルチンボルドは画家として絵画だけでなく、宮廷の装飾や衣装デザインも手掛けました。祝典の企画も行ったようです。
ダ・ヴィンチを思わせる多才ぶりです!
アルチンボルトは1593年、ミラノで亡くなりました。
年代順アルチンボルド作品
それでは、アルチンボルドの作品を年代順に紹介します!
↑↑↑ 《大地》1556年
↑↑↑ 《水》1556年
↑↑↑ 《火》1556年
↑↑↑ 《大気》1556年
↑↑↑ 《司書》1556年
↑↑↑ 《春》1573年
↑↑↑ 《夏》1573年
↑↑↑ 《秋》1573年
↑↑↑ 《冬》1573年
↑↑↑ 《フローラ》1591年
↑↑↑ 《ウェルトゥムヌスに扮するルドルフ2世》1590年~91年
どうして変な絵を描いたのか?
アルチンボルドはなぜ、草花や果物などを寄せ合わせる不思議な手法で肖像画を描いたのか?
その謎を解く鍵は、当時ミラノで流行していた文学ジャンル「滑稽詩」にありそうです。
人体各部を解体して、様々なものに置き換える修辞を特徴とする文学です。
これはアルチンボルドの肖像画の特徴と、かなり重なります。
いつの時代も、アーティストは何かからインスピレーションを受けたり、引用したりして作品を作るのだなあ、と改めて思いました。
☆ ☆
如何でしたでしょうか。
みなさまのアート鑑賞がますます豊かになることを祈っております!
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