R7年度～中学校教科書/道国【性の多様性/LGBTの記述】まとめ

2024年6月29日 00:27

＊2024.6.29　資料：性的マイノリティに関する施策：文部科学省 (mext.go.jp)リンクを追加しました。
＊2024.6.28　作成。気づいたことなどあれば随時追記します。
＊6-7月に各地で教科書展示会が開催され、意見を提出できます。意見は、公立校の教科書採択権限のある教育委員会に集約されます。「自治体」「教科書展示会」で検索し、会場と開催期間を確認してどうぞご参加ください。＊採択権限　公立：教育委員会、国私：校長

道徳/全7社

Gakken１年

p118-121　「（性的）らしさってなんだろう？」
p122-123　ジェンダーとジェンダーギャップの項「ふつうってなんだ？LGBTについて知る本」（ReBit監修、Gakken発行）の紹介

　「女らしくない（ボクシングが好き、おしゃれに興味がない）女の子も、自分らしくのびのび生きていいよ」という流れかと思いきや、続くp123でLGBTの本に誘導される。

　認定NPO法人ReBit（リビット）は、教科書にLGBTの記述をすすめるよう教科書会社に働きかけたり、ReBitの書籍の内容が教科書に採用されたりして、教育業界にかなり食い込んでいる団体。

p123　「ふつう」ってなんだ？LGBTについて知る本　ReBit監修（Gakken発行）

Gakken２年

p74　ゲイとカミングアウト、アウティングの話
p77　多様な性と私たち、LGBTQ、トランスジェンダーの説明に「出生時に割り当てられた法律上の性」との表現あり。

　「出生時に割り当てられた法律上の性」という表現は「医師や助産師が勝手に決めた身体の性であって、本当は違う。性自認こそが絶対的に正しい」というジェンダー思想の専門用語であることに注意。
　※割り当てられた性、assigned gender at birth（AGAB）などとも。LGBT法連合会では、戸籍の性。
　※性別は受精直後に決定している。

Gakken３年

p90　トランスジェンダー、畑島楓（サリー楓）さん、ジェンダーレストイレ
p94　本「みんなちがってみんなステキ：LGBTQの子供達に届けたい未来」ReBit監修

　「ジェンダーレストイレ」今では多数の危険性が明らかになり、懸念の声が高まっている。
　悪用され性犯罪の温床となったり、盗撮被害が起きるおそれがある。男性側からも「あらぬ疑いをかけられる」という不安の声が出ている。
　かつてトイレで悲惨な殺人事件が起こり、殺害されたのが幼い女の子であった。密室のトイレは危険な場所だ。
　犯罪機会論を元にした、安心安全なトイレが求められている。女子トイレを廃止？　性犯罪者が狙うのは、こんなトイレ　――犯罪を誘発するデザイン・抑止するデザイン（小宮信夫） - エキスパート - Yahoo!ニュース
　鳴り物入りでできた東急歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレは3カ月で廃止され、男女別トイレに改修（2023年）。

p94　本「みんなちがってみんなステキ：LGBTQの子供達に届けたい未来」ReBit監修。

日本教科書２年

p76　性同一性障害の話　出展「LGBTってなんだろう」認定NPO法人RiBitの本
　中学進学で性別に違和感、高校進学して性同一性障害と気づき、ジェンダークリニックへ。男子として学ランで高校に通い、高3（18歳）からはホルモン治療を開始するという話。

　現在、世界で医療過誤の大問題・大スキャンダルとなっている「ジェンダー肯定医療」そのもの。
　性自認（心が女、心が男）を最優先し、未成年に不可逆な医療（思春期ブロッカー、異性ホルモン剤、外科手術）を行い、後悔する若者が多数発生。患者の大部分が自閉症だったことを隠蔽したことが明らかになり、エビデンスの無い実験的処置であると判明し、訴訟がおこったりしている。世界的には未成年への医療の停止を含む見直しが行われ始めている。

日本教科書３年

p114　新しい家族のカタチ　安藤喜代美
「もはや家族は『線』としてつながれることなく、個人の選択による『点』として家族は存在していくことになる」「これからの家族のカタチは個人の選択に委ねられている」

　家族破壊を促すような論。
　同性婚も「個人と個人の結合のみにフォーカス」したものであることに注意したい。　

日本教科書　全学年

巻末　ウェルビーイングカード

　ウェルビーイングは元々1948年に発効されたWHO憲章前文における健康の定義。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。（日本WHO協会訳）」

　今では様々な使われ方をされており、この教科書では「その人らしくいきいきと生きるあり方や、心地よい状態のこと」と記述されている。

　「ごく個人の瞬間的な心地よさにフォーカスし、社会との調和や人生を通しての幸福がないがしろにされている」「幸福であることが至上という価値観が、思春期の悩みを病気と錯覚させている」のでは。

あかつき教育図書２年

p142　性のあり方を考える

　レズビアンの説明に問題がある。
×教科書「性自認が女性で、性的指向も女性に向いている」
〇法務省の方針「（生物学的）女性で、性的指向も女性にむいている」

　「性自認が女性の生物学的男性」がレズビアンの領域に入り込み、実際に女性が被害を受けている。
　法務省の方針についての経緯などは、こちらの記事に詳しい。－法務省のホームページが変更、問題パンフへのリンクが無くなった。―｜女性スペースを守る会 (note.com)

日本文教出版１年

p76　性の多様性

　体の性の説明「男性の体にも女性の体にも、さまざまな見た目、つくりがあります」に疑問を感じる。

日本文教出版２年

p120　ジェンダーレス制服「制服は誰のもの」
p136-137　だれでもトイレ

　「だれでもトイレ」ここではジェンダーレストイレやLGBTの文脈では書かれていない。だが、公共施設から女子トイレが無くなりつつある現状が女性と女児にとって危険だと指摘したい。
　かつてトイレで女児が殺害される事件が発生したからだ。犯罪機会論を元にした、安心安全なトイレが今求められている。女子トイレを廃止？　性犯罪者が狙うのは、こんなトイレ　――犯罪を誘発するデザイン・抑止するデザイン（小宮信夫） - エキスパート - Yahoo!ニュース