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患者にとって当たりの先生

時間外救急。それは夜間診療を行う時間帯で、救急車や一般個人から依頼がある。

僕が働く病院は地域の二次救急を担う病院でもちろん夜間も救急車を受け入れている。

ドラマとかに出てくるような救急救命センターとかであれば、消防隊からの電話をそのまま医師が取ったりするが、うちの病院は事務宿直が電話を取り継ぐ。

夜間の診療科は、主に脳神経外科と消化器内科、循環器内科である。
その循環器内科に1人、時間外救急において患者にとっては当たりのS先生がいる。

救急隊からの依頼内容は様々であるが、飲酒が絡むと断る先生も多い。
実際、入院適用がないのに「入院させてくれ」となかなか帰らない人もいて厄介なのである。
なので飲酒関係の依頼はよくたらい回しになっていることが多い。

うちの病院の先生もほとんどが、夜が更けるに連れて、取らないことが多いが、S先生は絶対とる。
S先生のモットーは、『診れる患者はすべて取る』という感じで、基本的に断らない。

医者としては素晴らしいし、患者にとっては当たりの先生であるが、周りの医療従事者(看護師、事務宿直等)からすればハズレの先生である。

ただでさえ、夜間帯は人手が足りないのに、どんどん取ってしまうから、忙しいわ、宿直なのに寝れないわで、散々である。

それでも救える命があるのであればやりがいはあるし、誰かがやらなければならない仕事でもあるから仕方ないと思うけど、実際しんどいよねという話である。

あとは夜間において緊急性のある患者さんが、優先的に救急車を使える、病院に入院出来るように、飲酒される方は他人に迷惑をかけない程度で楽しんで欲しいと思いますね。

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