糖質ゼロ社会
今日も酷暑に次ぐ酷暑の中、本当にお疲れ様でした。
世間も暗いですし、毎日本当に疲れてばかりですね。
最近見たニュースで笑ったのは、河村市長の件だけです(笑)。
さて、そんな中で今日は久々に、こちらのコーナーです。
ストレスジャンププール、略して「#SJP」。
人生に疲れ果てた現代人が、駅で線路に飛び込む代わりに、
不思議なプールに飛び込むと、夢のような世界に行けるという、
実に強引なフォーマットの元、各々が好きに小説を書き殴るコーナーです。
今回は、こちらの作品をご紹介します。
団子虫丸 さんの「ビールと涙」という小説。
"ブラック企業の退職日に、呪いの様な、言葉を浴びた
"ウチで勤まらないなら、どこに行っても続かない"
"使えない奴が入ってきて、役に立たなくて、大変な思いばかりさせられた"
胸に刺さり痛い
どれだけ身を粉にして、働いてきたか…"
転職経験がある方は、もしかしたら多くの方が、
こうした憂き目に遭われたのではないでしょうか。
多分に漏れず、私もこのようなことがありました(笑)。
正直、1年で辞めた2社目・3社目の人間に何を言われても、
さすがにもうある程度は仕方が無いかなとも思う一方、
7年勤めた企業で最終日に冷ややかな言葉をぶつけられるのは(笑)、
その時間の重さも相まって、なかなかにキツいものがありました。
こんな思いをする人で溢れている、この国。
いつか、若い世代に暴動でも起こされるのではないかと(笑)、
中高年層の見せる軽率な言動には、本当に冷や冷やさせられます。
"駅のホームで、ベンチに座り、ぐったりと、うなだれていた
あぁ、お酒が飲みたい
飲まないと、やってられない
だるい足取りで自販機に向かうと、1つだけ見本が、異質なものがあった
"あなたの、望む飲み物がでます"
ん、なんだろこれ?"
"今、飲みたいのは、ビール
半分やけで、小銭を入れて出てきたのは、
何も書かれていない、無地で無色の缶
なんなのこれ?
ツマミを持ち上げると、お酒の匂いがしてきた
なんだ、当たりじゃんと、一口飲むと、ビールの苦味が効いた味がする
そうそう、これこれ
続けて飲み進める内に、眠気がきた”
何だか、頭の中に渦巻く混沌とした情景が目に浮かびますね。
note上にも、お酒がお好きな方は多くいらっしゃるのでしょうか。
私は一滴も飲めないので、お酒を飲む楽しみが全く分かりませんが、
このように心の穴を埋めるかのごとく、体がお酒を欲するようなことが、
皆さんの生活でも、普段からよくあったりしますか。
"気がつくと、私の肩をトントンと優しく叩く、感覚がある
なぁに?
ネコ?
目を薄っすら開け始めると、わたしは、いつの間にか、
ホームのベンチに、だらしなく座っていた
「これ、お姉さんのスマホですか?」
と小学生の女の子が、声をかけてくれた"
"「お姉さん、大丈夫ですか?
その、泣いて…」
と言われ、頬を触ると涙を流している
わたし、どうしちゃったの?
涙が止まらない
両手で顔を覆っても、涙が止めどなく流れてくる
女の子が、そっと優しく背中をさすってくれる"
人生の中でふと、果てしない優しさに触れたいと思うことがあります(笑)。
かれこれ、大学時代の就職活動で苦しんだ日々以降、
悲しいことがあって泣いた場面は、もうほとんど記憶にないですね。
本作では、小さい女の子が、主人公の女性の涙を誘うのですが、
辛いときに「泣かせてくれる」人って、本当に貴重だなと感じますね。
その後、その女の子に連れられて、主人公の女性が向かう場所や、
そこで出会う人とのやり取りについては是非、
上記の記事を最後までお読み頂ければと思いますが、
非常に、心温まる内容となっております。
そのハートフルなやり取りや、交わされる言葉を目にするにつけ、
逆に「現実の世界」では、いかにこの女性は孤独の中に置かれて、
毎日、心を痛めつけられながら暮らしているのだろうとも感じます。
令和2年は女性の自殺者数が7,000人を超え、前年度比で増となり、
この社会が女性に与えている苦しみの大きさが、数字にも表れています。
一人暮らしの女性が、社会で孤独に陥りやすいことを考えると、
やはりここで重要なのは、職場の人間で誰か一人でも、
こうした女性にとって、仲間となってくれる人がいるかなのでしょう。
一人でもいるか、あるいはいないか。
この違いは、おそらく天と地ほどの差にもなると思います。
以上、今日は団子虫丸 さんの小説「ビールと涙」をご紹介しました。
いつも、大変面白い小説をご投稿頂き、誠にありがとうございます。
皆さん、こんな酷いご時勢で、日々生きている中で、
抱えきれないほどのストレスが蓄積されていないでしょうか?
もしストレスが溜まりすぎて、もう線路に飛び込みたいという方がいれば、
是非、線路の代わりに"不思議なプール"に飛び込んでみませんか(笑)。
あなたがしたいこと、見たいもの、会いたい人、聞きたい言葉。
思い描いたものが全て現れる世界に、あなたを誘う"夏の扉"。
そんな素敵なプールに飛び込まずして、夏は終えられません(笑) 。