🥀【読書】おやすみ、東京・感想
こんにちは!蓬です。
今回は少し前に読んだ、吉田篤弘さんの『おやすみ、東京』という小説を私の感想と共に紹介します!
◎あらすじ
東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っているー映画会社で“調達屋”をしているミツキは、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。今回もまた夜のタクシー“ブラックバード”の運転手松井に助けを求めたが…。それぞれが、やさしさ、淋しさ、記憶と夢を抱え、つながっていく。月に照らされた東京を舞台に、私たちは物語を生きる。幸福な長篇小説。滋味深く静かな温もりを灯す、12の美味しい物語。
(裏表紙より引用)
この小説は、あらすじにもあるように長篇小説なのですが、短篇集のように12に分けられているので、とても読み進めやすかったです!
◎感想
実は、本屋さんで表紙のデザインに引かれて購入したのですが、本当に買ってよかったと思える小説でした!
まず、午前1時から始まるという設定がかなり珍しく感じました。
そして、全体を通してリアル感もありつつ非現実的でもあるといったような雰囲気でお話が進んでいきます。
私的には、あらすじにも書かれている、最初のお話に登場する"調達屋のミツキ"と"タクシー運転手の松井"が物語の中心かなという印象をうけましたが、他にも個性豊かな登場人物が沢山登場します。
読みはじめは短篇感が強い小説ですが、徐々にそれぞれの短篇の登場人物の人物像や周囲との関わりが明らかにされていきます。
そして、読み進めていくにつれ、短篇同士の繋がりが見えてきて、その登場人物同士の繋がりも垣間見えるというのもこの小説の魅力でした。
人間味溢れる登場人物ばかりなので、どこか親近感を得られるような場面も多かったです。
誰もが物語の主人公になれる、そんな思いを抱かせてくれる小説です。
そして何よりあまり深く考えずに、小説の中の現実味がありつつ、どこか少し不思議な空気感にほっこりと浸ることができる所も魅力的な小説です。
私は寝る前に少しづつ読み進めていたのですが、題名である『おやすみ、東京』の名の通り、一日のうちこのタイミングで読むのに本当にピッタリだと思います。
日々、忙しく時が進んでいる気がしますが、この本は1度現実から切り離し、最初から最後までゆったりとした時間を与えてくれる1冊でした。
◎まとめ
みなさんいかがでしたでしょうか。
ネタバレに気をつけつつ書いたので、よく分からない部分もあったかもしれませんが、少しでも気になったという方はぜひ、読んでみてください!
とにかく寝る前の1冊におすすめです!
ほっこりした気持ちで眠れます!
短篇のように分かれているので、普段あまり読書をしないという方でも読みやすいと思います。
読書習慣のきっかけにぜひ!
蓬