【カオリ】守護
僕は上手く動けただろうか
君の作ったものを
君の仲間も含めて眺めては 虚空に
見えるかも知れない
君の顔を思い浮かべる
このまま
君が幸せであることをいつも
望むだけでもいいのかな
僕はこの場所
この世界で
ゆっくりと
溶けて溶けて
そう思うとなんでかな
行かないでって
誰かの声
君なのか
気配だけの彼女なのか
それとも別の
魂のカケラなんて言われちゃう
彼らなのか
考えて気付いては
壮大すぎて
逃げてしまいたい
いつの間にか足元ばかり
しかめっ面でにらめっこ
僕が動かぬことで
君の不幸が重なるなら
きっと僕は
溶けるのを止めるしかないのでしょう
君だけは
君だけは
守りたい
僕だから