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【カオリ】さくらふぶき。

さくらふぶき 
青のキャンバス 白えのぐ
まきちらした
ほし空みたいな
花ふぶき

目をほそめ おもいだすのは
きみのママ

ぼくのそうぞう とめることなく
ゆるし ほめつづけてくれるだろう
せんせいと
ほんのちょっとの
いどばたかいぎ

ぼくとあの人とのひみつのやくそく
ぼくのみちしるべは
きみのみちしるべになるように

なんて

ゆめのなか
きみのような
このはなし
ふたりだけの
ないしょばなしと
目がくらむ光の
ふしぎばなしを
じかん ゆるすかぎりに
おはなし しよう

きみに会うには
きみのママ
ぼくを人しれず
さらうしか
みちがなく

えらんだら

きみのママ
いなくなった
きみの先

それは

きみが
もっと

生きられないんじゃなんて

それは

ぼくの
かくごのなさの

すりかえだ

きいたおもいで
先なのか

ゆめのぼく
「あいしてる」
つたえそこなったの
先なのか

わすれないようにと あんなに
つよくのぞんだのに

のぞんだのに

きみのみらい
うれいたおとなたちが
こたえ さがしに
ぼくのもと

むれからはぐれた
ぼくを
あざわらう人のかたまり
かきわけて

あらわれた
きみのかけらをもつ
人ひとヒト

きせきのようだと
ぼくはいう

きみのみらい
うれう人たち
ぼくのみらいも うれい
じょげんし
しょもつとおしゃべり
あきた 
ぼくのほんのすこしの
さきのみらい

なまみのこえで
やっとやっと
きけたんだ

きみのママもパパも
くるくるまわした
あの人たちも

ことばばかりで
きみの見ているけしき
ぼくにきく

ちがうんだ

そうぞうしてる

ずっとずっと

先のさきのサキ未来

きみは なにも わるくないんだよ

先を生きた

ぼくのせい

きっとそう

きみを生きづらく
ぼくは
ぼくは———___…… …………

さくら下
のぞこうとする人たちを
今日も
ぼくは

みないふり

さくらなみき
ふやしたあの人には
こんにちは
ありがとう

ぼくもきみも
だれかのかわいそうなんかじゃ
ないんだよ

おとなはしらない

ふつうはしらない
ふつうに生きてる
きみとぼく

きょうもきのうもあさっても
ぼくときみの
ふつうをつたえに
ぼくらの明日に
こんにちは

ぼくにそんなにきょうみ
もたないで

きみらの先が
そんなに
あらそいだらけなら
ずっとずっと
なげくぼくは
なくならない

こまかくて
いじわるで
ぶきようで
めんどうな

カレラトハナセルボクダカラ

さくら下 ふやすことばを
こんなきれいな さくら下
本人まえで
えがおでなげきことば
ききたくない

ぼくはあなたにきょうみ、ない

あなたがぼくを もとめても

いつかは あなたのふつうを

あなたがもちいる

あんいな

ぶきに

ぼくも

私も

きょうみない

ぼくよりつよくうまれた


あなたがた


あの子たち きずつける


あなたがた


もう


さくらのしたは


まんいんだ


ざあっとほほをなでた
やさしいかぜは

きょうもぼくの
のろい
のりと

さらってく

どこかでひたすら

やさしくて

きよらかで 

やわらかく

ふれなくちゃ

いけない

きみが

いる


それはきっと

まぼろしだ

それでも

このこころを

わすれないと

ねがうほど

そんな

まぼろしに

ずっと
ずっと

ずっと

すがってる

ぼくを

ふぶきのなかに

*                                     +  *
 *              +。゚・         *
     *

みつけたの

*        *+       。  

生かす
こたえ
今日も
ぼくは
ずっと
一人で
さがす
たび

どうちゅうに

きみが

ぼくを

みつけたら

ううん

みつけるから

どうか

どうか

いまは

ぼくのまぼろしと

たわむれて


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