【カオリ】陽炎
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幸せを問い質す声だけ残した
誕生日プレゼントがそこにあった
いつからだろう
茹だるような暑さでも
コレを乗り切る楽しさを僕は
知っていた 伝えていた
今もだ そうだろう
なのに僕の心は
君ら以外にも見抜かれる程に
心とやらを忘れたようで
僕を謳ったカタチの陽炎 その年も
陽炎のまま 消えたんだ
♾️だけが封じ込めるように寝そべって
僕にだけ7は笑いかけず
成功を見詰めてた
かいほうしたいの
ここから出してよ
檻からの出方が
僕にはずっとずっと
分からないんだ
首に残る残像の痛みすら忘れ
いつも言えない「助けて」の
吐く居場所がずっとずっと
分からないんだ
今年もやってくるこの夏は
またしても繰り返し頬を濡らした事さえ
どうでもいいのに
断ち切る詩をたくさんたくさん
引き摺ってまで持ってきた
ああ
こんな幻のような世界
待ってたよ
ありがとう
こんなあたたかい伝う水を
忘れてしまって
ごめんなさい
熱を込めたアスファルトに
君らと彼らの幻見ては
今年こそはと願った意志を
もう一度 掘り起こし
カタチ変えずに愛されて
燃えるほどの幸せを ついには見つけ
見出した