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【カオリ】あまのじゃくな聖母
あの子達に手向けるためなのか
取り返しまた出会うためなのか
誰彼にでも愛を振り撒く僕
そんな僕の秘密を
君は知っていると言う
本当にそうかい?
そんなに僕は
素直だったかい?
僕はボクですら面倒だと思うぐらい
歪で
変な
生き物だよ?
モノかも知れない
それでも知っていると言うのかい
そうだとしたら どうだろう
僕は喜ぶべきなのか
ボクは「僕」と表現するほどに
女性らしさが
ありはしないモノなのに
不思議と君らは
そんな僕に興味を示す
僕が知っているのはそんな事
思うんだ
神様の使者として生を受けた
あの人を産んだ
あの女性は
もしかして僕みたいに
「ボク」って
自分のこと言ってたんじゃないかな
なんて
なんでそんなこと思うのか
なんとなくだよ
だって
だって
そうじゃない?
全ての人を等しく見て
且つ
等しく聞いてもらうためにはね
「ボク」は
必要だったと思うの
体が女性だったからこそ
何故?
何故って
だって
だからでしょう?
武力やらの制限が
ボクなんかの体よりそちらが優位と
肉体が決めるのならば
せめて口から出る自分だけでも対等にと
そういうお話し
せめて一人称ぐらい
ふふ
興味がなさそう
違う?
理解不能?
いいんだよ
対等ですらないのは百も承知
だからこそ
離してなんかやらないの
いつか 絶対
なんて
いつか
いつか君の土台が崩れ
袋小路になって
そんな君の手を取る人が見当たらない
そんな風になっちゃった
キミが現れる その時まで
また ね