【カオリ】最終門番

誰かの命を憂いては
我を忘れて駆けつけて
そんな時間
そんな強さ
望み望まれはしたけれど
思い返しても
僕のそれは
最初から
産まれ落ちた場所が最終地点
なのに
望めば望むほど
僕の周りは逃げ場なくして
守りたい子の命縮め
果てには何も残らない
そんな僕の幸せを
人は何故だか決めてしまい
僕が逃げる道は
成りたくはない形で
それが皆様安心最高の幸せで
最悪な形なのに
何故だろう
この道に私がいること
望まれたのか
説明つけたら
どうせ最初から
嫌われる運命で
好かれたくも
やっぱりなかった
こんな僕を
振り向かせるとしたら
あなたは一体どんな人
教えて
教えて
会いたいよ
僕は嫌だよ
僕と同じもの持ってなくちゃ
もう嫌だよ会いたいよ
会いたいけど
怖いよ
君があまりにも
あの人達と同じことしか
言わない人なら
僕いやだ
ねえ答えてよ
君も僕と同じもの持ってる人ならば
僕の言葉の意味
そんなに難しく
ないだろう
なんでも出来るなんて
訳ないじゃん
そんな訳
ねえ
これもあれも君らはやらないで
なんで君らは
許され続けているの
そんなに僕に
無理難題やらせんのに
責任取る人
成りきれる人
探すだけで
僕が僕である時間はなくし
ああ僕を壊して
あとは知りませんで
ああ羨ましい
やりたきゃやれよ
出来ないって何なのさ
僕の出来ないは
無視して
イエスを引き出す
その愚かさには
口車絡めて知らんぷり
受け入れた
僕も愚かで
ああ
やっぱり僕が一番
この世で一番
みにくい憎い
ならば
さあ
いなくなれ
いなくなれ
いなくなって
消えてしまえ
そうだ
なにもかも
わすれよう
わすれよう
きえて
そうだ
俺は
そんなあいつが君に会うため
産まれなくちゃ
この世はここまで
綺麗にならなかった
君らなら
知ってるから
こいつをどうにかしようとしてんだろ
俺がそうさ最終門番
さあ来いよ
そんな簡単に手に入るほど
ここの檻は容易くない
肉欲だけも
口車も
太刀打ちしないぜ
こいつはさ
受け入れてはもう
嘆き方も忘れてる
お前らの大層な お時間使った人見る目
こいつより
がっつり
腐っちゃいる事ぐらい
せめて気付くべきだろな
そんなこいつの見た目が
こいつの中身と同じに出来る自惚れ
もう遅い
こいつ以外も
出来やしない
せめて空想だけで
お帰り願おう
ああそれな
こいつは受け入れるだろうな
そうだろう
覚悟しろ
そいつをやるなら
てめえがこいつの数分でも
代わりに成り代われ
知れよ
この世の人時間
個人で伸ばせれるほどに
万能さは
まだ人の世界にねえんだよ
口先だけじゃ
努力だけじゃ
24時間を物理的に伸ばせねえなら
喋るなよ
おいおい
こいつ以上に時間の短縮
やってる自慢
やってねえのに
馬鹿じゃねえの
あーあ
仕方ねえな
さようなら
俺如きを作らんと
生きられないほど
追い詰められて
それでもまだ対面を
愛する馬鹿が
俺の主
いやはや
これだから人間は
お前は
いかれて
最高にくだらねえな
お前しか変えれないのも
可笑しな話
まあいいさ
もう少しの辛抱だ
味方の種は
お前の予想通り
育ってる
これらが耐えれているならば
お前なら
お前は望まないが
神や偶像
なるんじゃねえの
知らんけど
ああそうだな
それこそ
言葉を聞かなくなるのが民衆か
いいぜ
俺はいつでもお前を救おうか
そうだ
いつかは消えるんだ
それが俺の
産まれた理由
泣くなよ
俺なんかに感情移入しまくって
余計お前
立ち直れねえじゃん
おいおい
流石にいねえよ
そんなやつ
俺ごと存在認めてくれるとか
何だよ
そいつ
ああ そうだな
1人くらいはいるかもな
世界は人が決めつけるより
お前が言うように
広いもんな
お前以外のそいつが
この世のどこかに居るならさ
俺も会ってみてえよ
面白そうじゃん