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myarisa
【カオリ】時計仕掛け
月夜に見つめた君らの今後を憂いたら
思い出すのは
自分の口から出た
あの言葉たち
その発想に
多くの人が嘆くのに
この色だけを頼りに
この先へ
その中に眠る
もう一つの僕の色も隠し
それに恋の色もつけるなら
ああ
またしても一つ
僕が見続ける事柄一つ
花びらみたいに散らさないよう
手の中いっぱいすくうけど
君が望んで溢れるならば
僕はどうにも出来やしない
君と
君らの大切な人たちが
ぼくのめに
かなしいすがた
みせないでよね
カチッカチッカチッと
時計の秒針振り子が三度鳴ったら
ボーンと大きな音を部屋いっぱいに
響かせた
今日の見続ける時間は終わりを告げて
さあ
ここからは
あの場所目指して
この命果てる
その時まで
その時まで
しばしお別れ
僕は僕の創作物を返してもらいに進むんだ
この世に出てはいけなかった
あの空想を
この口で出した責任を果たしに行こう
例え
その先に君らに会えない時が迫ろうと
もういいや
腹は決まった
行こう
大丈夫
この行き止まりの出口を知るのが
仕方ない
私なのだから