「青空と逃げる」感想文
都会から来た母と息子が、田舎の人々の優しさで生活を立て直し、大団円。
みたいな始まり。
でも本質の問題は何にも解決してなくて、好転の兆しすら見えなくて、正しく逃げるだけ。
解決に向けて訪れた仙台で、母親が体調を崩して、解決どころの話ではなくなる。
青空どころか真っ暗。
そんな中、出会った谷川ヨシノ。
その名前が目に入った瞬間、「おおぉー!」感動にも似た感覚と、「もう安心」と安堵感。
辻村深月さんファンにはうれしい演出。
辻村深月さんならではのミステリーとどんでん返しも楽しめる珠玉の作品。