【音楽レビュー】生涯のベスト『ディクシー・チキン』
Little Feat/Dixie Chicken (1973)
最初にこのレコードを聴いた時の衝撃は今だに忘れることができません。
リトル・フィートは、《天才》ローウェル・ジョージ (カウボーイハットの彼) を中心に結成されました。師匠は御大フランク・ザッパです。
『ディクシー・チキン』は、アメリカン・ロックの70年代において特異な存在感を放っています。バンドは、南部のR&B、ブギ、カントリーなどの多様な音楽スタイルを融合させ、豪快でファンキーなロック・サウンドを創り出しました。ギタリストでありヴォーカリスト、ソングライターのローウェル・ジョージが中心となり、彼の類稀な才能が色濃く反映されています。
シンプルながらも洗練された楽曲が満載で、演奏も当時の数多のバンドとは比較にならないクオリティを誇っています。ミック・ジャガーやジミー・ペイジもお忍びで彼らのライブに足を運んでいたという逸話があります。
商業的には成功しなかったようですが、生涯聴き続けるであろう不朽の傑作です。
※最近、stand.fmでも映画や音楽の話をしています。良かったら聴いてみてください。
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