布団の中でしか職務経歴書が書けなかった
精神が限界で風呂とトイレ以外は布団の中でしか生活できなかった頃の話
1年前の今頃は転職準備の本格化、資格試験の勉強、職場で1番大きなミス(始末書を書くレベル)と全てが重なった時期だった。
園児の頃から現在に至るまでまともな熱などなく生きてきたことしか健康エピソードがない。(一度だけ罹ったインフルもまさかの37度で半日で熱が下がった)
そんな私が去年の11月上旬に初めて熱風邪を引いてしまった。
これはPCの強制終了みたいな風邪だと思った。
異動してから思っていた「この職場にいると間違いなく精神がぶっ壊れる」という感覚がここに来て具現化したかのようだった。
ぼんやりとする頭であと半年この仕事をするのもきついと考えていた。
医者も休職してもいいと言うものの、休職は結局医者ではなく私自身が判断しなければならない。10月〜11月は迷った時期であった。
精神やられて何がなんでも現在の職場から逃げたい人あるあるだが、休職でしっかり休むか、出勤し続けて給料を100%貰いながら転職かは非常に迷うところである。
私は後者を選んだ。理由は年齢とキャリア、当時の職場に対する不満の理由、自分の精神状態と残りの活動量、全てを加味して短期決戦しか出来ないと考えたからだ。
半年経ったら転職を諦める、ではない。
この職場にいたら精神も思考も全て腐るので半年以内に絶対に逃げ切るを目標に定めた。
半年以内に逃げ切ることしか考えないので、エージェントに有力な顧客だと思ってもらえるようめちゃくちゃ転職にやる気のある人ムーブを頑張って出していた。
職場でも構わず爆速でメールのレスポンスをし、帰宅後は布団の中で職務経歴書を何度も書き直す生活を送っていた。エージェントと職務経歴書ブラッシュアップの電話やりとりも何回か行った。布団の中で。
履歴書の足しになりそうな資格勉強も布団の中でやっていた。
資格試験の前日に熱を出したので、試験も布団の中にPCを持ち込んで受けた。
会場受験なら本当に終わっていたところだった。
ちなみに受けたのは公的機関から民間企業に入る気ありますよ、というのを見せたかったのでマーケティング・ビジネス実務検定だ。
そして1月末に転職先が決まり、へろへろ人間はへろへろしながらも有言実行した。
そこから先は3月まであまり覚えていない。ただ、直属の部長と係長を悲しませてしまった、とだけぼんやり覚えている。
というのも異動は昇進に伴う異動だったので、昇進して1年未満で職場に見切りをつける奴なんてその組織にとっては前代未聞のことのようだった。
正直な話、内部の昇進試験は経歴のロンダリング目的(転職時に給料交渉で使えるだろうくらい)で、転職自体は3年前からトライしていたのだが。今時そんな奴なんて当たり前の話で、ずるいと思う奴こそ考えた方がいいだろうとすら私は思っている。
それでも私のメンタル不調に真っ先に気づいた部長と、どんな失敗をしても見切りをつけずに根気よく接してくれた係長を悲しませてしまったのは間違いない。
今できることは元気になって今の仕事を頑張るくらいだろう。
フルリモートの仕事になってようやく体調が落ち着いてきた。
仕事以外の時間も机の上で絵を書いたり、PCで文章を書いたり、考えたことをまとめられるようになってきた。
どれも1年前の自分ができなかったことだ。暇な時間に好きなことができる状態こそ、自分たらしめる要素なのかもしれない。