【子育て】#6ナースの妖精~予防接種に行った話~【はじ赤】
ベテランの目は確実なのか?はたまた、見えてないのか?
とにかく焦ってました。一瞬で全身に広がる赤い点。
本人は寝ているのだけど、ぐったりしているようにも見える。
医師は冷静に見ているけど(当たり前ですね)
実際どうなのだろう?
このまま謎にグングンと熱が出て、取り返しのつかないことになるのではないか?
このように考えてしまうのは、母親の心理でもあり、不安症である私の特有の心理でもある…。
しかし今は観察しかない。
全集中をして、娘をガン見。小汗をかきながら、観察!観察…
そんな矢先、妖精がやってきた。
いや、ナースシューズを履いてるから、ナースなのだろう。
腰の曲がった、シワシワのナースの妖精。
彼女の周囲だけ、空気が変わっていた。時間がゆっくりだったように思う。
やっぱり妖精だ!妖精じゃなければ幽れ……
いや…なんでもいい。
そして今ムチムチかどうかもどうでもいい!
いや、褒められているようでうれしいけど!
ムチムチよりこの赤い斑点を見てよ!新米ママ、不安なのよ!
「ムチムチね 母乳?」
「混合です…でも、1か月前まで全然飲まなくて…」
「ふうん…ムチムチね(足のおにくをつまむ)」
とにかくムチムチね。
そう、ムチムチなのうちの子…!でもムチムチ話に集中できないよ!
だって今、娘の体に赤い斑点が……
おや。消えてる。
そして妖精も踵を返してナースシューズを鳴らしながら去っている。
妖精が消してくれたのだろうか。赤い斑点。
いや…
「そこまで気にするでない、新米よ。」
そう教えてくれたのかもしれない。
妖精様…ありがとう…。
ムチムチよ、わが子。
今も、ムチムチよ。
※今日本が敏感になっているから、念のため書きますがコロナのワクチンのお話ではないです。
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