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キャリア迷子。頑張れない言い訳は、いつも子供だった

仕事を優先すれば、子育てがおろそかになる。
子供を優先すれば、キャリアを諦める場面に出くわす。

きっと、多くのお母さんが直面する問題だと思う。

子供も仕事も諦めないで頑張れる優秀なお母さんも世の中にはいるけど、それはほんの一握りでしかなく、きっと優秀なお母さんでさえ、人一倍悩んで諦めたものもたくさんあると思う。キラキラママの裏で、いつも心が穏やかかと言われれば、いろんな苦悩があるはず。

子育てに必要なのは、心の余裕だと思っている。

時間にゆとりがある。
お金がある。または働かなくてもいい環境がある。
「今の自分はこれでいい」と思える安心感がある。

それらがそろって初めてお母さんの心は安定し、子供に適切な愛情を注げるという実感が、母業を5年やって実感したこと。

とにかく、心にゆとりを持つことが、お母さんと子供にとっての幸せにつながる。少なくとも私は。


私は2017年に会社員を辞め、会社を経営している。(といっても代表の名義は旦那だけれども)

旦那管轄の農業部門は、投資額がバカにならず、利益が出ては投資し、お金を借りては投資し、という博打のような世界。私には真似できない(褒めてます)。

その一方で、私は従業員の給与や運営資金を捻出させ、会社を黒字化するのに必死。

つまり、働かなくなれば、我が家の家計も、会社の経営も傾くのだ。

お金のために働くのは美しくないけど、実際お金を捻出しないと数千万の借入も返せなくなってしまう。

その上、子供3人を移住の地で育てなければならない。

すべて結婚した時にわかっていた未来だけれど、なかなかハードモードだ。私、バカだなって何度も思っては、とりあえず帰る場所もないので山にこもって必死に生きている。誰からも追い込まれてはいないけど、いつも追い詰められている気分だった。

でも、「ぜんぶ自分で選んだことじゃん」と、自分に言い聞かせては、逃げ場がなくなっていた。そうなんだけど、正論なんだけど、これほど自分を殺す言葉もない。

そんなこんなで、私は独立してからこの6年間とにかく働いてきた。
ありがたいことに仕事に恵まれ、満足する仕事もさせてもらい、それなりに会社を経営することができた。


ただ、やっぱり子供を一人産むたびに、私の働き方の選択肢はどんどん狭まっていった。まだまだ体調を崩しやすい子供たちを優先するために、時間固定の仕事をできる限り減らした。

だから、MTG、取材、撮影がともなうクリエイティブのお仕事はフェードアウトしていった。代わりに、完全オンラインでできるカウンセリングの仕事が9割になっていった。別にクリエイティブが好きなら諦めなくてもいいし、本当にやりたいなら「できる方法」を考えれば良かった。でも、私にはそこまで余裕がなく、いつも子供を言い訳にしては自分を正当化させた。

さらにこじらせ、私の中でカウンセリングの仕事はプロとしてやっているけど、自分自身の過去の摂食障害経験を持ち出さずには語れない仕事でもあり、どこか「恥ずかしい仕事」という感覚がずっとあった(カウンセラーの仕事に対してというより、自分に対して)。だから私の中で「まわりに言えない仕事」になっていた。なんだろう、Twitterには書けるけど、Facebookには書けない仕事っていうのかな。

農業まわりを軸に仕事をしていこうとも思ったが、旦那に主導権がある以上、「農業事業=旦那」なんだよね。いくら農業事業が伸びても、まわりの主語は旦那になるのだ。そういうものだと思うし、私から農業を切り離しておいた方が、会社としても安定する。

別に人様に「こういう仕事してます!」と言いふらしながら生きる必要はないけれど、なんとなく承認欲求が満たされないというか、公の仕事にならないというか、広がらない働き方というか。ただ、そもそも自分が公にしていく覚悟も情熱もなかった。当事者以外を目の前にして、摂食障害を語りたくない自分がいた。(だから、PSWの資格もとらないことにした)

そんな複雑な気持ちを抱えつつ3人目を出産し、陣痛がきながらもメール返信した甲斐もあり?、今期の売り上げは最高額を叩き出した。順風満帆と言えばそうだし、達成感を感じている一方で、どこか気持ちはキャリア迷子だった。

こうして言い訳ばかりのキャリアが積み重なっていく。


この文章を書いている今は、産後40日目。常位胎盤早期剥離で死にかけ、ダメージをひきずっていることもあり、産後メンタルはあんまりよろしくない。ただ、これは出産のダメージというより、キャリア迷子の不安からくるものだろうな。

あと5年〜10年は子供中心になると腹を括って、このあいまいな時期を楽しんでいくのが現実的なのかな。

私はどこに向かうんだろう。
何をすれば満足するんだろう。
どんな夢を持てれば今を頑張れるんだろう。

そもそも、私は何が好きなんだろう。
何に情熱を注げるんだろう。

正しさやお金や認められるキャリアとかいったん置いて、
私は何に心躍るんだろう。

でも、これだけ悩めるのは、自分に向き合っている証拠だね。
えらいぞ自分。

でも「何か頑張らなければ」と思いながら生きているのはなかなか心が休まらない。いい意味では向上心旺盛だけど。これは自営業あるある、いや、今の世の中みんなそれに苦しんでいるのかな。

何から一歩踏み出したらいいかわからないから、とりあえずnoteを書いてみた。表現することでしか、人は変われない。うん、大きな一歩だ。

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