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KNOW NUKES TOKYO、核兵器禁止条約締約国会議にメンバー派遣へ

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核廃絶に消極的な姿勢を、国会議員との面会活動から痛感した学生たち。一方で、被爆者の言葉を聞く活動も続けるメンバーは、核兵器の恐ろしさを知っている。それらを発信するため、ウィーンへ渡航することを決めた。

オンラインでウィーン渡航を発表する、KNOW NUKES TOKYO のメンバー

核廃絶を目指す学生団体「KNOW NUKES TOKYO(ノーニュークストーキョー)」が、6月21日からウィーンで開かれる、核兵禁止条約の第1回締約国会議に、メンバー5名を派遣することを決めた。

メンバーは、6月16日から順次、現地入りする予定だ。現地では、日本と繋いだオンライン被爆証言会を行う予定だ。被爆者の方もウィーンに行くため、協力を仰ぐ。また、日本の核政策をめぐる現状や、核兵器禁止条約に賛同する市民の声を、ロビーイングで伝える。なお、日本政府は核兵器禁止条約の締約国会議に参加しない方針だ。

同団体の代表の高橋悠太さんらは、会議に先立ち、核兵器禁止条約の模擬締約国会議を行なっていた。そこで採択した最終文書の内容を、ロビーイングに使うペーパーに盛り込むつもりだ。

締約国会議でメンバーが渡す名刺の裏には、被爆者の写真やメッセージを載せることを検討している。3月に本メディアの取材に応じた高橋さんが強調した「人の顔が見える対話」をウィーンでも大切にする。

現地では、メンバーが被爆者の福島富子さんから借りた着物を着用し、世界にメッセージを届ける。福島さんは、高橋さんとインターネット配信番組で一緒になったことがあり、長崎で生後7ヶ月に被爆した。

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中でのウィーン渡航。オンラインで開いた記者会見で、高橋さんは「軍縮という選択肢があることを再認識すること、そのツールを作ってきたことを再度認識して、世界が連帯するきっかけにしたい」と会議への意気込みを述べた。

市民からの支援を受け渡航するが、渡航費用の寄付も募集している。

*本メディアでは、KNOW NUKES TOKYO代表の高橋悠太さんのインタビュー記事を掲載した。


執筆者:三井滉大/Kodai Mitsui
編集者:原野百々恵/Momoe Harano


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