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男女の双子の名前のつけ方は?
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私は男女の双子の片われで、女のほう、そして「昭和生まれ」です。
当時は双子もまだまだ珍しく、しかも同性の双子ではなく『男女の双子』は、私の通っていた小学校は1学年200人くらいの規模の小学校でしたが、その一学年に1組いるかいないかで、とても珍しがられたものです。
「一卵性双生児」が顔が瓜二つなのに対し、男女の双子なので「二卵性双生児」で、顔も瓜二つではありません。普通の男女の兄弟程度か、それより似ていないかもしれないくらいです。
最近は双子、三つ子も多いし、医療の発展で多胎児(三つ子以上の同じ母親の胎内で同時期に発育して生まれた複数の子供のことをいう)も増えましたが、一度に同じ日に生まれた子供たちに、だれにどの名前を名付けるかは、親も悩むところだと思います。
同性の双子の名前に多いのは、女の子の場合は「まな・かな」とか「ゆみ・えみ」「まい・あい」というような、年の違う姉妹にもつけられる、一文字違いの名前ですね。
男の子の場合でも、「そうた・けいた」「ゆうき・たいき」「○一郎・〇次郎」のように、音が同じだったり一文字が同じ読みだったり、と、やはり年が違う兄弟の場合と同じですね。
なかには「そら・うみ・りく」などと関連するワードを名前に付けるというのも、最近は多いです。
ですが、男女の双子というのは、双子だけに名前を付けるのが、親としては、双子の関連性を表したいけれど男女だからどうしたらいいのかと悩ましいのではないでしょうか。
兄妹、姉弟で年齢が違うのであれば、それほど兄弟姉妹で一文字違いなどと関連性のある名前にこだわる親は少なくて、そのときそのときに、その子に対して産まれた季節やイメージ、その子への愛と願いを込めた名前を考えて名付けると思います。
私たち男女の双子の場合は、母親に聞いた話ですが、当時は双子かどうかもわからず、生まれるときになって「双子」だったとわかったそうです。
なので、生まれる前から性別や双子かどうか、を知らなかったために、生まれてから驚いて、そこから名前を考えたとのことです。
しかも、男女ともに未熟児で生まれましたが、女の私のほうは、あまりに超未熟児で、きっと1週間も命が持たないだろうと医師に宣告されました。
「出生届」は男の子は長男、女の子である私は長女、となるので、どちらが上か下かは法的なものはありません。同性の双子の場合は、どうしてもそこで、長男次男、長女次女が決まってしまいますが、そこが同性の双子と異なるところです。
当時の日本の「家制度」の価値観から、跡継ぎである「男子」は一家に一人は欲しいという風潮と、女の子のほうが命が危ないということから、当然のように男の子のほうを「兄」、私のほうは「妹」の位置づけです。
そういう理由から、私は後付けのような名前になってしまいました。
私の家の苗字には、木の名前が入っているのですが、その樹木がしっかり伸びていくように、との願いから、双子の兄の名は「○樹」と名付けられ、私は「葉子」と名付けられました。
双子の二人で協力して、○○家の木が大きく栄えていけるように、という願いが込められていたそうです。
ですが、樹のまわりについている葉っぱ、ということで、私は子どものころは少し悲しかったのを記憶しています。
ほかの同級生の女の子たちが「美」とか「花」とか、花の名前の一文字とかの華やかな漢字が使われているのに、私は「葉っぱ」なのですから。
男女の双子の名前を付ける場合、現代であれば、そこまで男の子中心に考えないと思いますが、以前は「家の跡取り」という昔からの意識が残っていたのかもしれませんね。
現代では、聞いたところ、男女の双子の名前をつけるときに、せっかくの「双子」だから、やはり二人で関連する名前を付けるようです。
男女の双子の名前で「陽介と美月」というように、太陽と月を男女で文字であらわしていたり、一見しただけだとわからないけれど関連性があるように、上手く考えられた名前を聞いたことがあります。
親から最初にもらう、一生大切にする「ギフト」が名前です。
私も大人になり、「ヨウコのヨウは葉っぱの『葉』です」と電話口などで伝えるときに、すんなりと理解してもらえるし、葉っぱというのは観葉植物のように、一年中いつでもしっかり土に根差して緑豊かにいて周囲を癒す存在なのだと思うようになりました。
森の木々の葉も、道の草花の葉も、地球の環境にとって、そして人々にも、何気ない癒しや安らぎにもなりうるものだと、良いように受け入れられるようになりました。
今は亡き母が、超未熟児で生きるか死ぬかもわからない状態だった娘を、大切に思い、ずっと長く生きるよう願いを込めて名付けてくれて、無事に育つかわからないと医師に言われ、病気ばかりしていた小さな私を、必死で育ててくれました。
私は、いまでは普通の人より健康で元気で、ほとんど風邪もひきません。
今日この記事を書いていますが、本当に偶然ですが、今日は母の命日なのです。
母の写真に「ありがとう」と手を合わせながら、この記事を終えたいと思います。
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