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そうきたかー!【インサイド・ヘッド2感想】

楽しくて、おもしろかった!
ネタばれありで書いていく。
※注意※
「インサイドヘッド2」「インサイド・ヘッド」「ソウルフル・ワールド」のネタばれありです。


衝撃の「シンパイ」

この映画で一番の衝撃だったのはシンパイのキャラクター。
「心配という感情をキャラクター化してみよう」とお題がでてもあのキャラクターは思いつかないだろうなぁ。
私が「心配」というのをキャラクター化するとしたら、もっと不安そうで、おどおどしたキャラクターになりそう。
あんなに自信と計画性があってて、よくしゃべる、てきぱきしたキャラをシンパイとするなんて…!
でも映画を観ると非常にしっくりくる…!!不安な妄想をさせたり、このままじゃだめだと思わせたりする、まさしく「シンパイ」の感情が動くからこそ起きることにすごく納得。

衝撃の「ヨロコビが泣いた」

前作はヨロコビはずっと明るくて前向き、カナシミはずっと泣いてて、くよくよしていたけれど、今作はヨロコビが「ずっと明るくしてるのだって大変なんだよ!」って怒って泣き出したりして、前作のラストで感情が混ざりあう表現から、感情たちもそれぞれにいろいろな感情を表現するようになったのが衝撃。
ライリーが成長して複雑な感情を持つようになったというのは、新しい感情たちが増えただけでなく、今までいた感情も複雑になったという表現がすごい。

シンパイの暴走、感情たちのハグで思い出す場面

終盤シンパイが暴走して、竜巻みたいな中に入っていく場面は、「ソウルフル・ワールド」の終盤を思い出した。
私はソウルフル・ワールドのカエデの実が手のひらに落ちていくシーンを見るたび…あの場面を思い出すたびに泣いてしまうので、ソウルフル・ワールドで22にカエデの実を握らせるのはすごく良い。
シンパイが暴走して、ヨロコビが竜巻の中にはいるとシンパイが涙を流す、あの表現はすごくストレートだなぁと思った。
どうしても場面として似ているので比べてしまう。
私はソウルフル・ワールドのカエデの実の表現が好き。
でも、インサイド・ヘッド2の表現のほうが、ストレートで伝わりやすさはあるかもしれない。
嵐と静けさの対比がいい。

感情たちがライリーの心をハグする場面は、インサイド・ヘッドで家族がハグした場面と重なった。
インサイド・ヘッドで家族がハグする場面、最初映画館で見たとき泣いた。
ライリーの感情の動きを丁寧に描いている映画だからだと思う。
ライリーの悲しみと喜びがすごく伝わる場面。
あの場面と重なるところがいい。感情たちはみんな、どんなライリーも大好きだというのが伝わる。
遠くに捨てられていた嫌な記憶も、ライリーをつくる大切な記憶。

ライリーがいい子過ぎないか、友達も先輩もいい子過ぎないか、これは感情移入できるか…とちょっと思ったけれど、いやいや、これがちょうど良いと思う。

アイスホッケーコートの光

ライリーが2分間の退場が終わった時に差し込む、暖かい光の表現がきれいで、喜びのやわらかい感情が伝わってくると思った。
この光があの、ソウルフル・ワールドのカエデの実が落ちてくる場面と重なって感動した。

あのおばあちゃんは…

あのおばあちゃんの姿の感情は結局最後まで活躍というほど、活躍を見せなかった。もしかしたらカットされたのかもしれないなと思った。
友達との思い出を懐かしむ場面があったのかもしれない。
ぎりぎりまで悩んだ上のカットだったのかも、とちょっと思う。

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