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花言葉は"聖なる愛"と"信頼"。愛で広がるパッションフルーツの未来の輪。

yolozブログ第4弾の今回は、沖縄県糸満市でパッションフルーツを栽培する野原祥行さんに取材しました。日本人にはまだまだ馴染みの少ないパッションフルーツ。その魅力に迫ります!

はじまりは遊び感覚だった?

ー早速ですが、野原さんが農業を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

もともと母方の家系が農家なんですね。で、小さい頃からよく母親に「遊びに行くよ!」って言われて、嬉しくてついていくと、そこは畑で。畑仕事にはその頃から慣れ親しんでいたという感じです。でも、もともとはハーブに興味があって。もともとはハーブ会社で十年程働いていたんです。でも、次第に皆が口にする栄養になるものを自分の手で作りたいと思い始めて。退職して、母親の畑の一角で始めることにしました。

ーそうなんですね。パッションフルーツは、もともと栽培される予定だったんですか。

いえ、最初はまだやっぱりハーブを作るつもりで、母親の畑に。パッションフルーツはもともと、母親が栽培していたものなんです。それで、自分も手伝ううちに、パッションフルーツの生育過程って面白いなぁと。単純に惹かれてしまいましたね。

謎めいたパッションフルーツの正体とは

ーなるほど!パッションフルーツってあまり日本では馴染みの少ない果物だと思うのですが、ズバリその魅力を一言で表すとどうなりますか。

爽やかな酸味ですね。フルーツって甘さと酸味がいい感じに合わさったものが美味しいと思っていて、そのバランスがパッションフルーツは絶妙なんです。なかなかこの甘酸っぱさは、他のフルーツにはないんじゃないかなと思います。

ーパッションフルーツは自然に落ちたものを収穫すると聞いたのですが、本当ですか。

はい。自然落果(しぜんらっか)と言って、熟すと勝手に落ちるんですよ。一般的には、マンゴーやぶどうと同じように袋掛けして、袋ごと落ちたものを拾うって感じです。
それで、落果ってあまり…というイメージだと思うんですが、おいしく食べられるようになったよっていう合図なので、そう思って頂けると嬉しいです。

ーパッションフルーツの栽培で、大変だと思うことはありますか。

うち、農薬は使っていないんですね。なので大変なのは、ハウス内の環境の管理です。例えば気温が高すぎると高温障害を起こしてしまうので。パッションフルーツの畑って見たことありますか。

ーはい。あります、ええっと…写真ですけど。

つる性の植物なので、生育がすごいんです。だから剪定の管理はこまめに行わないと。僕の髪の毛と一緒で、こうボワボワしてくるんですよ(笑) 。パッションフルーツが暴れない環境にしてあげることですね。
その果物の中でも、特にパッションフルーツは我が道を行くというか。他の果物と比べると、あまりデリケートじゃないんですよね。

ーそうなんですか。

はい。なので作業もそこまで細やかじゃないというか。たぶん他のフルーツ農家さんの方が、お手入れは大変だと思います。


野原さんの元気の源は魔法の言葉「〇〇」


ーやりがいはなんですか。

もうやりがいは1個だけですね。美味しいと言ってもらえる、その反応だけです。じゃ、来年はさらに美味しいものを!というと、それは難しいんですけれど、安定して美味しいものを作っていこうというモチベーションになりますね。お世辞でも嬉しいです(笑)。

ー直接、消費者の皆さんと繋がる機会はあるんですか。

んんと。意外になくて…。身近な人が多いですね。でも、毎年食べてくれる方もいらっしゃって、そういう方がまた周りの人に繋げてくれて。

ー繋がりですね!

はい。派生していく感じが嬉しいですね。でもやっぱり、面識のない人との直接の繋がりは少ないですね。

ー糸満市は観光名所も多いですよね。観光客とのつながりはありますか。

それもあまりないですね…。観光名所はすぐ隣にあるんですけど、うちの周りは生活道路といった感じで。観光客が迷い込んでくることはあるんですけどね(笑) 。なので、今後はここに来られる方に、魅力を伝えられるような場所を作れたらいいなって思います。

ーそれがきっかけとなって生産者と消費者が繋がっていけたらいいですよね。

はい、そうですね。やっぱり顔を見られるのが一番いいと思うので。

南国の日差しを浴びて育った奇跡の果実


ー糸満市の南国の環境と、パッションフルーツの相性というのはいかがですか。

めちゃくちゃ良いと思います!研究者ではないのではっきりとはわからないんですけど、太陽の光があって気温も高いので。自然の環境でハウス内の温度環境が整えられるのは強みですね。

小さなつながりは、やがて大きく


ーもともとyoloz と繋がるきっかけは何だったのでしょうか。

ツイッターで片山さんに声をかけて頂いて。
よく、ケータリングや旅するチーズケーキの記事も見させて頂いていたので。
それで、旅するチーズケーキは、何かこういうのすごいいいなーって見てて…そしたらまさか自分のところに!という感じです。

ーその旅するチーズケーキがいよいよ発売ということですが、生産者としてどのような想いを馳せていらっしゃいますか?

単純なんですけど、前回までの美味しさに負けないように、正直勝てるようにと。ライバルではないですけど、旅するチーズケーキのファンの方に喜んでもらえるようにと。あとは、パッションフルーツを知らない方も沢山いらっしゃると思うので、この機会に沖縄のパッションフルーツを知って頂けたら嬉しいです。

広がれ!パッションフルーツの輪


ー野原さんの未来へのビジョンを教えて下さい

これはパッションフルーツを栽培し始めた頃から思っているんですが、パッションフルーツがもっと身近な果物になってほしいです。
家庭に必ずあるような、そんな感じで。今のパッションフルーツは贈答品に近いので、手軽に手に取ってもらえるものになってほしいかなって思います。
沖縄でも観光客が、よく買われていくんですけど、正しい食べ方をご存知ない方も多くて。なので、本当に手軽に食べられる、誰もが知っている果物になってほしいです。あとは、味を落とさない、品質を落とさない。安定したパッションフルーツを提供できるように今後も頑張りたいです。


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