ー美味しさは世界共通ー情熱のこもったシャインマスカットを「天空のピオーネ農園」から全国、そして世界へ
ーゼロから始めた農業の原点は
8年前、農学部のある大学生との出逢い、「何かを始めたい!」そんな気持ちから始まった農業への挑戦。しかし、最初は中々上手くいかず、農業の難しさを実感。「自分でも絶対できる!」そんな悔しさをバネにした『情熱』が農業を本格的に始めた原点です。
ー作物をブドウに決めた理由はありましたか。
元々、ブドウが大好きだったんです。毎年、岡山県新見市のブドウを買っていました。そしていつしか「このブドウに負けない、美味しいブドウを自分の手で作りたい」そんな想いからです。
ーブドウへの愛からだったんですね。まずピオーネから始まり、そしてシャインマスカットへと。
はい。そうですね。基本的にブドウは、黒ブドウと緑ブドウに分かれていまして、基本を抑えれば、後は応用で様々な品種に挑戦できるのではと思いまして。
ーここは負けない!という高橋さんのシャインマスカットのこだわりを教えて頂きたいです。
シャインマスカットへの「情熱とプライド」です。より美味しいものを作るための努力と時間を惜しまず励んでいます。例えば、知識をつけるために本を読み漁ったり、大学の教授と連携を取りながら研究を進めたりしています。他にも有機の肥料を使用するなどもしています。今年はそんな努力が実って、美味しいシャインマスカットができました!ちょっとずつ夢に近づいているように感じます!
ー栽培時に工夫していることはございますか。
その木その木との対話をしています。木ごとに合わせた肥料の配合、水の量を与えています。
ー何かこれまでの苦労話はありますか。
全てが苦労で全てが喜びです。自分としては、まだまだ美味しいものを作れると信じているので、昨年を思い出しながら前進しながら。という感じです。
ーではやりがいを感じる瞬間は。
毎年一個目のブドウの袋を開ける瞬間と、やはり消費者さんに届いた時ですね。今年は特に、今回のチーズケーキを通して頂く声が多く、本当に嬉しかったです。その中で「生のシャインマスカットも食べてみたい」というコメントがありました。今回のような加工品を通して、生のシャインマスカットにも興味を持ってくださったことは、原点に返ってくるようなもので、嬉しさが溢れ出る想いです。
ーこれまで消費者の声を聞ける機会などはありましたか。
今までは仲介を通しての流通だったので、お客様が遠い存在でした。ですので、今回のようなお客様の生の声を聞けるというのは、本当に励みになります。
ー1日のスケジュールはどういった感じですか。
9月から10月にかけての収穫の時期は、朝の5:30から収穫を始めて、その後選別作業をします。そして夕方からもう一度収穫に行きますね。かなり体力勝負です。
ー農園のある吉備中央町はどのような場所ですか?
高原にあって、きれいな空気ときれいな景色が見られる場所です。やはり、作り手が気持ちよく、ストレスフリーであることも大事だと思います。それから、農業を始めるにあたって親身に話を聞いてくださった役場の方々の支援や、地域の方々が温かく見守ってくれているように感じられる素敵な場所です。
家から車で一時間かかるんですけれどね(笑)猪が普通に居たりと大自然でありながらも、地域開発も進んでいるのでユーロピアンな雰囲気もあり、本当に良い場所です。
ー今回の「旅するチーズケーキ」をやってみようと思ったきかっけは。
私たちも元々加工をしてみたかったんです。そんな時に声をかけて頂いて、私たちのシャインマスカットが、オシャレでこだわりの詰まったチーズケーキに姿を変えて頂けるなら是非!と思いました。
ー実際に今回の企画をやってみていかがでしたか。
完成までに携わった方々の数、時間、想いがこのチーズケーキに詰まっていると思うと「感謝」という二文字の言葉では表せない想いです。良い巡り合いに本当に感謝しています。
ー企画にあたっての意気込みはありましたか。
各農家の想いや果物をメインに際立たせて頂ける企画だったので、必ず自分たちも自信を持って届けられるシャインマスカットを作ろうと思いました。
ー今後の目標・意気込み・やってみたいことなどございますか。
海外を視野に入れています。海外にも私たちのシャインマスカットを届けたいですし、ゆくゆくは海外に農園を作ることが目標です。日本のシャインマスカットの美味しさを世界で共有したいです。美味しさは世界共通ですからね!沢山の笑顔が見たいです。シャインマスカットがツールになって、日本をもっと知って頂けると嬉しいです。
ー最後に一言お願い致します!
今回の企画を通して、モノづくりは一人ではできないものだと改めて実感しました。沢山の感謝しています。そして、沢山の想いが詰まった旅するチーズケーキが、多くの人に届くと嬉しいです。