新規事業の成否を決めるものは
こんにちは。新規事業イノベーターのよくたろうです。
先日こんなことがありました。
ある新規事業のプロジェクトにコンサルとして入っていた時の話です。
さて、これから新規事業を検討するぞ!というタイミングで、どういうテーマで新規事業を考えるべきか、がお題になった時がありました。
その時、新規事業のチームリーダーから、コンサルに
「どういった分野が今後我々がやるべきテーマなのか整理してくれ」との依頼がでました。
我々はその会社の事業分析や市場分析を行い、やるべきテーマを3つほど提案しました。
すると
「このテーマだと儲かるのか?」
「やりたいっていうお客さんは具体的にいるのか?」
という指摘があり、それにこたえるように資料もそろえていきました。
そして、1か月たったころ、チームリーダからは
「どのテーマも儲かるなんてわからないかった。テーマなんて決める必要ない。とりあえずできそうなのを考えたい。」と発言が
チームメンバーは当然
「えっ?できそうなのって、なに!?」となります。
チームリーダーは追い打ちをかけます
「そんなの、簡単だろ。みんなに聞いて回ればいい。で、おっ!これいけそうだな、ってのを選べばいい」
メンバーは「・・・・・」
これは、よくある風景です。
新規事業では、いくら調べても、考えても、やってみなければどうなるかは正直わかりません。
なのに、儲かる市場をコンサルが見つけてくれるんじゃないか、とかアイデアがよければうまくいく、とか幻想を抱きがちです。
新規事業では、儲かるビジネスを探すのではなく、やりたいビジネスを決める、ことが大切です。
つまり、意思決定です。
そして、さらに大事なのが、なぜその意思決定をしたのか、の軸を持つことです。その為に調べたりしているだけであって、うまくいくものを探すために調べるわけではないのです。
■決めて→実行
実行の結果、うまくいかなかった場合は、意思決定が間違えてたのか、をひたすら見直ししていきます。
■決めずに→実行
これをしたくなる気持ちはわかります。答えのない禅問答は疲れてきますし、考えてもしょうがないんじゃないかという気になってくるのは仕方ありません。走りながら考えるのは悪くはないのですが、一旦仮説でいいので「決める」ことが大切です。
意思決定は、つらいものです。
なんでそうしたんだ?とか責められたり、失敗したら決めた人のせいにされるとか、リスクが高く感じます。
しかし、意思決定を繰り返すことで、意思決定の精度も上がっていきますし、これも行動のクセ、習慣、に近いものがあります。
まずは小さなことから、意思決定をしていくことを習慣化することが大切です
本日の20字まとめ
意思決定は練習でうまくなる