【ザ・ロンギング】あと398日
いくつか便利な機能があることが分かった。
赤いラインを引いた箇所だ。
大量の空スロットがあるがこんなに何かが手に入ることがあるらしいと思うと今から楽しみだ。
それはともかくとして、下の「ランダムな場所を歩く」を選択するとシェイドが勝手に歩いて散歩を始める。
入力をすることでいつでもこちらから介入することは可能だ。
何せシェイドは歩くのがめちゃくちゃ遅い。
恐らく股関節を動かすということを知らないのだと思う。
膝下のみを申し訳程度に動かしてトボトボと歩く。
左下の穴が自分の部屋だが、探検に出るには少なくとも右側の長い階段を上った先の扉を潜らなければならない。とりあえず部屋から「ランダムに歩く」を選択しておけば、階段をのぼりきって暫く適当に歩いてくれるのだ。
とはいえ初日にざっと全体を回ったつもりでいた。
まぁ、つもりでしかない。だいたいどこも同じようなつくりで、1画面の情報量は少ないのに部屋数が多く移動は遅いため、全体の構造が頭に入ってこないのだ。
だから、どう歩いたかはよく覚えていないがいつの間にか初めて来た場所に足を踏み入れている。途中まではシェイドが勝手に歩いていたのだから無理もない。
行き止まりの場所もある。しかし、空間の余らせ方があまりにも意味深だ。右側に思わせぶりな通路もチラ見えしている。今のところ何をすればいいのか分かっていない。
ただ短い通路があるだけの匍匐前進エリア。
特別な操作はいらない。シェイドが自分で勝手にやってくれる。
何かしら特別な場所に出るのかと思えば水溜りがあっただけだった。
1画面の情報量はこんなもんだ。どんどん切り替わる。ただ通り過ぎるだけの場所も多い。それが本当にそのままの姿なのか、今後別のアプローチができるようになるのか……。
結果からいえば、この新しい雰囲気の場所には特別目新しいものはなかった。ただ、2個目の火打石を見つけることができたので、暖炉に火を入れることができるようになった。だから何だと言われると困る。シェイドは暗いからといって困っている様子はない。
ただ、石炭は歩いていると頻繁に上から落ちてくるため、既に20個ほど所持している。絵を描くのに消耗するのかと思ったが、消耗するのはどうやら紙だけのようだ。こんなに石炭を拾うことに何か意味はあるのだろうか。少なくとも火を灯すためには石炭を消費する必要がある。無意味に拾ってばかりでもつまらないから、何か使う先がある方が楽しい。
ああ、それから赤いラインを引いた上側の『戻る』を選択すると自動で自分の部屋まで戻り始めてくれる。ちなみにファストトラベルやワープといったお手軽な移動方法は一切ないので、操作をしなくてもぺたぺたと驚くほど遅い足取りながら自分で歩いて戻ってくれるというだけである。
ただ、別に遅いからと言って怒るつもりもない。
そんなに急いで何かを成さねばならないゲームでもないし、私自身待つのは得意だ。遅いなら遅いで私はパソコン画面の裏で開いている「note」でこの記録を書き始めていればいいのだから何も問題はない。何なら一石二鳥だ。本来ならゲームをしている最中にプレイ記録を書くのは不可能なのだから。
本日の成果
拾ったもの
石炭×3
楽器の一部
火打石×2
新しいもの
後の私へ
『思考』の本に、シラミの絵が特に描きたいと記載されていることに気づいた。