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折れても立ち直る次世代リーダーの姿とは?ブレイクスルー研修 ベトナム苦悩編
今回は、ヨックモックが新たに挑戦した社員研修制度「ブレイクスルー研修」のベトナム編をお届けします!
ブレイクスルー研修とは…
国内での5日間の研修とベトナム現地での8日間にも及ぶ現地調査。
現地企業へのプレゼンを経て、フィナーレは帰国後に社長や役員に向けて、ビジネスプラン最終プレゼンを行うという、まさに次世代リーダー育成のための本格的な体験型研修プログラムのこと。テーマは「ベトナム(ホーチミン)の人たちがお菓子を通してより豊かに過ごせる生活をデザインする」。
厳しい事前研修を終えた3チームがついにベトナムへと旅立ちました。
彼らを襲った予想外の出来事とは!?
国内編 と合わせてお楽しみください。
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ベトナム現地編-「チームみねるば」の場合
― さて!国内編に続き…ベトナムに渡航して、順調だったはずの「チームみねるば」に一体何が!?
佐々木:「チームみねるば」は、現地に着いて2日目で挫折しまして(笑)。今となってはそれもバイアスなのですが、私たちはアウトプットをお菓子に絞って仮説立てをしていました。ですが、日本に比べ日常的にお菓子を食べる文化がないベトナムでは男性が女性に贈り物をする際にお菓子という選択肢はそもそもなかったんです。その時点で「贈り物をしたい男性」という仮定ペルソナが破綻しました。
もう一つの「健康被害の問題を抱えている方」向けの食品は飽和状態と言えるほど市場が拡大していて参入がかなり難しい。
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― どうしたんですか?
佐々木:社長が「バイアスを外すために、現地の皆さんと同期するのが大事だ」と言っていたのを思い出したんです。せっかくベトナムまで来たし、現地の人と同じスタイルでビールでも飲むか…ってメンバー3人、飲みながら途方に暮れていたんです(笑)。
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― 酔わないとやってられなかったんですね(笑)。
佐々木:不思議なもので、現地の皆さんと目線を合わせることで発見したことがあったんです。ベトナムの方は、日本人よりもスマホを見ている時間が長い。それに気づいてからは、無理にお菓子の枠に縛られなくてもいいんじゃないかと、スマホを切り口に現地の方へのインタビューを始めました。
― 結構大きな方向転換をしたんですね!
佐々木:インタビューの中から、ベトナムの女性は非常に上昇志向が高いことも知りました。気の抜けない日々の中で、ちょっとだけ助けて欲しいことや、背中を押して欲しい時間、家族と過ごす温かな時間、そういうところにインサイトを見つけられるのではないかと仮定して、現地の声を集めました。
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― 働く女性のインサイトとスマホを組み合わせて動き出したわけですね。
ベトナム現地編-「遠距離なハナミズキチーム」の場合
鳥飼:実は、私たちも2日目に挫折をしまして…。
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― えぇ!?
鳥飼:初日は、現地インタビューも順調だったんですよ。ただ、ふと冷静になると「あれ?これ話ははずむけど、いくらやってもインサイトに辿り着かないんじゃない?」って気がついて。時間はどんどん過ぎていくし、どうしようって焦るばかりでした。
― どうしたんですか?
鳥飼:私たちも社長がおっしゃっていた「現地と同期するんだよ」って言葉に救われましたね。同期することで、現地の生活を知り、その生活の中にお菓子が入っていくんだよ…とおっしゃっていたのを思い出して、大学の生徒や先生へのインタビューに絞ってインタビューを進めました。
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― 2つのチームの話をお聞きすると、現地はかなり大変だったみたいですね。
佐藤:心折れているのは側から見ていてもよくわかりました。机上の空論でなく、現地にこそ答えがあるんだなとあらためて思いましたね。その中でも、みんなが活発な意見交換をしていたのはすごく印象的です。
ベトナム現地編-「チームピカソ」の場合
小久保:「チームピカソ」は、持っていった仮説がドンズバでハマりまして(笑)。「働いている30代女性」にフォーカスしたのですが、初日からインタビューも順調でしたし、どんどん情報の深掘りができました。
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― 他チームの挫折を尻目に、順調だったわけですね(笑)。
小久保:インタビューを進めると、審美的な目的で歯列矯正をしている女性が多いことに気がついたんです。「自信を持って笑顔で働きたい」という意識の一方で、完璧な自分を表現し続けることに難しさを抱えているのではないか。職場においても、たまには弱みを共有したいと望んでいる方が多いのでは。そのように考えました。
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― どんなアイデアになったんですか?
小久保:安心して本音で話せる、そんな場所ができればいいのではないかと思い「Cocoro bar」という特別なドリンクやお菓子を提供するバーを提案しました。働く女性に向けて、バーに来れば安心して弱みや悩みが打ち明けられるというサービスです。
― 素敵なアイデアですね!現地でのプレゼンはいかがだったんですか?
小久保:とても運がいいことに、現地のプレゼン場所がたまたまバーだったんですよ。シチュエーションにも救われて、現地の人たちも「いいアイデアだね」と(笑)。ここまですごく順調であとは帰国して最終プレゼンに臨むだけだ!とこの時は思っていたんですが…(笑)。
― えぇ!?
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最大の難関!帰国からフィナーレの最終プレゼン
― 「チームピカソ」は、帰国後何が起きたんですか?
小久保:講師の方にアイデアを見せたら「そもそもバーに行くハードルが高い」と言われてしまったんです。そこから一週間、寝ないでチューニングし直すことになりました。
佐藤:3チームとも、帰国してからの一週間は本当に大変だったと思いますよ。帰国早々に講師からの厳しいフィードバックを受け、もう一度考え直さないといけなくなった。
― どんなチューニングをしたんですか?
小久保:最終的には、バーに行かずともお菓子を通して本音が語り合えるシチュエーションを提供するサービスにして最終プレゼンに臨みました。
― 「チームみねるば」は帰国後どうだったんですか?
佐々木:ものすごく厳しいフィードバックをいただきまして。最終プレゼンまでに考え直さないといけなくなったんです。
― 最終的にはどんなサービスになったんですか?
佐々木:働く女性が一歩踏み出すきっかけになるアロマスプレーと、家族写真・動画共有スマホアプリを提案しました。現地の需要に合わせてギフトサービスを作り、ギフトブランドとしての認知拡大から、お菓子を贈る文化を提案していく…というプランですね。
― ユニークですね!「遠距離なハナミズキチーム」はいかがでしたか?
鳥飼:帰国後は時間が本当に足りなくて、最終プレゼン当日の午前中まで作業していたほどです。最終的には「コンセプトフィーカ」という、大学内カフェとタッグを組んでさまざまなテーマで焼き菓子を学生たちに振舞い、お菓子の可能性を広げるサービスをプレゼンしました。
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― 大学でのインタビューが生かされたプランですね!
厳しかった研修を終えて
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― さて、無事に研修を走り抜けて、いかがでしたか?
小久保:やれるだけのことはやったかなと思います。他のチームにも影響を与える推進力と熱量をキープできたんじゃないかと。
鳥飼:あの時もっとこうしていたら…ということもありますが、その時々できちんと自分の意見は貫けたし、自信になりました。あとは、様々な部署の皆さんとご一緒できて、会社への理解が深まりました。
佐々木:お菓子に縛られないアウトプットができたという点では、ブレイクスルーできたと思います。個人的には、他の皆さんのリーダーシップを目の当たりにして、学ぶ事が多かったです。
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― 佐藤さん、今回の研修を企画して、実際に終えてみていかがでしたか?
佐藤:素晴らしいプロジェクトになったなと思います。Before/Afterでそれぞれの個人的な課題をクリアできていたのが印象的でした。みんな心が折れても、必ずリカバリーするんですよ。その姿は感動的でしたね。
ヨックモックグループには「社員が夢に向かって進み、共に成長できる企業であり続ける」というミッションがあるので、こういった研修は今後も実行していきたいです。
おまけ
― さまざまな苦悩をお聞きしましたが、ベトナムで楽しかったことはありますか?
小久保:ベトナムの皆さんは、笑顔で話しかけると、笑顔で返してくれるんです。笑顔の力をあらためて実感しました。
佐々木:すごくあたたかい人が多かったですよね。僕らがとてもお世話になった企業があったんですが、最終日にお伺いしたら「思い出にソフトクリームを食べて行って!」と言っていただけた。苦しい中でもとてもいい思い出です。
佐藤:ベトナムでは、スクーターに5人家族が乗ってたりするんです(笑)。食事するところやトイレ、衛生環境もまだまだ整い切っていない。私たちの日常が、当たり前ではないと気づかせてくれました。あとは…現地と同期するためにも散髪してみたのがいい思い出です(笑)。
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とってもハードなヨックモックの研修制度はいかがでしたか?「我こそは!」という挑戦者がいらっしゃいましたら、ぜひヨックモックへの入社をご検討いただけたら嬉しいです!
(おわり)
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