春の川柳三句 ~ライラック杯~
AIに書けぬものをと筆を執る
えーあいにかけぬものをとふでをとる
🖋️
花見つつ皆の幸せ願う日々
はなみつつみなのしあわせねがうひび
🌷🌸🌱
世界支えるすべてに感謝胸に
せかいささえるすべてにかんしゃむねに
💓
【一句目】
話題のChatGPT。ニュースでも報じられ、noteにも記事が溢れ、新しもの好きの社長からも小一時間ChatGPT4の講義が(忙しいのに😭←)。
実際に同僚と試してみて、たしかにすごいし便利だけど、まだまだ精度は低い。それでもいつか進化を遂げて、ドイツ文学の授業で聞いた、物語世界のディストピアが現実になったりするんだろうかと戦慄する。とりあえず、うまく活用できたらいいな。
ただ、AIにはできないことがある。どんなに文字情報を集めても、血の通った文章は書けない。経験に裏打ちされた、客観性だけが優れているのでなく良い文章に推敲する、細やかな配慮の行き届いた校正をすることはできない。それは、心を持つ人間だからこそできるものだと思う。
私は今日も、私らしい文章を書き、作品を作る。
【二句目】
上五、大変悩んだ。どの言葉なら後に続く言葉と響き合うだろうか。選挙や報道に思うことがあったり、戦のこと、電車事故のこと、子育てのこと、高齢化のこと、中流層が中流層でなくなったこと…
忙しいと他人のことを慮る余裕すら奪われる。まずは自分が幸せになって、幸せを連鎖させられたらいいなあ。当たり前に、がんばる人が報われればいいのに。当たり前に、みんなの思う普通の幸せをみんなが享受できたらいいのに。それは贅沢であってはいけない。
川柳らしさは弱まったかもしれない。それでも、心から、すべての人の幸せを願って。花を見ると、すごく、幸せになるから。
【三句目】
過去の作品を読み返しつつ、少し驚いたことがあって。まるで、当時の私が今の私を予見していたのかと。
そんなある作品を読んで改めて思った。
当たり前は当たり前ではなくて、たくさんの人の働きの上に成り立っているということ。
営みの街は、営む人々によって築かれ、私たちは毎日暮らしているのだということ。
先日電車が止まって、その後数時間復旧作業に勤しんでくださっていた。私もずいぶん遅かったけど、その方々は私が眠りにつく夜遅くまで電車を走らせていらっしゃった。翌日出社時に文句を言っていた同僚とすれ違い、なんとも言えない気持ちになった。
以前書いたたすけあいの話もそう。車椅子の人やベビーカーを押す人が当たり前に暮らすには、周りの配慮なしにはしんどい。でも、誰かが世界の生きづらさに目を向け、改良を重ねて、少しずつでも快方に向かっている、はず、と信じたい。ユニバーサルデザインなんて、まさにそう。
私の仕事も、誰かの役に立てていたらうれしいし、私もすべての営む人々への感謝を胸に刻み、日々を過ごしたい。
🍀
ライラック杯への思いはこちらに。
募集要項
川柳では初参加。
「うま川りす川」企画で楽しませていただき、ついに投句。これで無事コンプリートできました!わーい!間に合った~♪拙さは今後の課題…。
川柳だから季語は入れずに、でも春らしく、という大変難しい課題でございました。
結局、春らしさはあんまり出てない…?
何の気なしに、大会最後の投稿だから(スピンオフもそのうち参加はしたいと思います、また先になるかもしれませんが)、見出し画像を全員が描かれたこのイラストにしたいと思ったんです。
それとは関係なく川柳を詠んだのですが、二句は少しだけイラストと共鳴できた…!?なんておこがましくも思いました。
私らしい川柳。ライラック杯らしい川柳。詠めているでしょうか…?
クルーのみなさま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。