「締切が名作を作る」は本当か

 お疲れ様です。皆さんは図書館で本を借りたはいいものの、結局読み終われずに返却期日が来てしまったことはありますか。私は図書館に行くたびに新しい本を借りることが多いので、本だけ溜まって読まないまま返却・延長・延滞をすることがよくあります。
 
 少し話を変えて、ここではタスク・仕事の処理について書いていこうと思います。というのも、前述の本を仕事に置き換えてみれば、仕事は持ち帰ってきて忙しくなるけれど、全く期日に間に合わない人にならないでしょうか。期日に全然間に合わないから、なんとか取り繕って、期日を延ばしてもらったり、多めに見てもらったり。

 ここでテーマにしたいのは、期日に間に合わないくらい仕事を溜め込むことについてです。そんなのは出来の悪い、生産性の低い人物だと思われそうですね。確かにその側面はあると思いますが、仕事を溜め込める人は、仕事量で多くの人を上回れるポテンシャルを持っていると考えられないでしょうか。つまり、期日に間に合わせることを優先して、仕事量をセーブしている人に比べて、何も考えずにたくさん仕事をとってくる人は、できる仕事の数が多いというわけです。中国の有名な商習慣で、いかに取引先と円滑な関係で支払いを遅らせられるかが評価の基準となっていることも、構造的には上記と同様に、なるべく多くの仕事を獲得するために、一旦期日は度外視でとにかく仕事を集めてきて、期日に間に合わなくなればその時は交渉してなんとかさせる(腕の見せ所、評価基準)、という基本的な考え方があると思います。
 
 今回は少し日本人の価値観と違った、斜めな角度から仕事と締切について見てきました。基本的に、経済は、生産性はともかく、仕事量・労働量が多ければ多いほど大きく回っていきます。ということは、仕事をできる機会を増やせる、とにかく仕事を集められる人材は、より大きな経済的影響力を持てるのではないでしょうか。これからはちょっと締切に対する認識を弱めていいかもしれませんね。
<参考サイト>
・ビジネスに役立つ世界の商習慣まとめ-日本と海外の商習慣の違いを解説
https://www.digima-japan.com/knowhow/world/19505.php 
最終閲覧:23:18 2024/05/21


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