紀伊國屋書店 新宿本店での『ひとり ツボかるた』試験販売で得た貴重な教訓!
私が開発した、カードゲームでツボ押しができる『ツボかるた』の小さなサイズの『ひとり ツボかるた』が、紀伊国屋書店新宿本店で試験販売されました。この経験を通じて得た学びと、今後の方向性についてお話しします。
紀伊國屋書店 新宿本店での販売について
『ひとり ツボかるた』は、2022年11月中旬から2023年8月中旬までの約9か月間、紀伊国屋書店 新宿本店で試験販売をしました。
これは、私が同書店に提案書を送り、採用されたことから実現したものです。提案書だけではなく、販促物の置き方なども実際に制作した上で提案しました。取次を通さずに取り扱っていただくことは、特例だったかと思います。ここまで対応してくださり、感謝の言葉しかございません。
販売期間: 2022年11月中旬~2023年8月中旬
紀伊國屋書店 新宿本店での取り扱いが決まった経緯についてはこちらの記事をご覧ください。:https://note.com/yokoyokoyama/n/ncaaebdcdc5e8
大手書店に並ぶ喜びとわくわく感
紀伊國屋書店 新宿本店は、日本最大級の書店であり、多くの人が訪れる場所です。私は以前、出版社で編集の仕事をしていたこともあり、「自分が企画した本」が本屋に並ぶことは経験していました。しかし、「自分1人の力で作り上げた商品」が平積みで目立つところに置いていただけたことは、初めてでした。その感動は言葉では表現できません。
2022年11月16日より、紀伊國屋書店 新宿本店6階の家庭医学のコーナーと、5階の東洋医学のコーナーで、販売していただけました。
しかし、その喜びも束の間でした。予想より売れない…。大手書店に並べていただけたら売れると考えていた私の考えは、根底から崩れ去ってしまいました。
『ツボかるた』は家庭医学の「マッサージ系」の書籍の中に置かれましたが、平積みで置き方だけを見れば目立つのですが、そのコーナーはフロアの真ん中にある、人通りが少ないこともあり、目立ちませんでした。
私は何度も売り場に行って観察しましたが、一度も自分の商品を購入してくれるシーンに出会えませんでした。
2023年1月の新宿本店リニューアルを機に、『ツボかるた』はより目立つ位置に配置されました。
6階にあった家庭医学は4階へ。
4階にあった医学書は5階へ。
4階の家庭医学のツボのコーナーは、エレベーターと階段の間の壁の棚、
つまり、メインの通路、そして目線の高さに置いていただけました。
様々な曜日・時間帯に何度か売り場に行き、観察をしましたが、
人通りがあるメインの通りでも、
マッサージ系の書籍自体を手に取る人が少なかったこともあり、
一度も自分の商品を購入してくださるシーンに出会えませんでした。
試験販売の結果と反省、そこからの挑戦
『ツボかるた』は、紀伊国屋書店新宿本店での販売期間中、予想をしたよりも売れませんでした。私は、この結果に大きく落胆しました。せっかくつかんだチャンスをここで終えてしまった自分自身に反省しました。
また、書店での販売のためにバーコードを入れるために増刷した分をどうしたらいいのか、途方に暮れました。
しかし、嘆いても仕方がないと思い直しました。バーコードのJANコードの期限は3年の契約でした。つまり、期限内に売り切らなければならないというプレッシャーがありました。手続きをすれば延長ができるのですが、やりたくないと思いました。期間内に売り切りたいという大きな目標を立てました。
そのためには、まず、どうして予想通り売れなかったのかを分析する必要がありました。私は、以下の3つの理由を考えました。
売れなかった3つの理由:
大手書店に並べるだけでは売れない:商品の知名度や話題性が特に重要で、そのほか、置かれる位置が全てを左右します。
宣伝活動の強化が不可欠:効果的なデジタルマーケティングが求められました。新発売直後でない場合は特に!
ターゲット層の特性:中高年・高齢者向けの商品は、一般的なデジタルマーケティング手法だけではアプローチが難しいと実感。
(1)大手書店に並べる・販促物を付けるだけでは売れない。
私は、紀伊国屋書店新宿本店のような大きな書店に置いていただけるのであれば、売れるのではないかと考えていました。
POPや販促物は何度か作り直した自信作でしたし、紀伊国屋書店での取り扱いが11月末からで、お正月・かるたシーズンで、時期も良いと思っていました。ですが、それは甘かったです。
『ツボかるた』は家庭医学の「マッサージ系」の書籍の中に置かれましたが、そのコーナーは人通りが少なく、目立ちませんでした。私は何度も売り場に行って観察しましたが、一度も購入してくれるシーンに出会えませんでした。
売り場が変わり、人どおりが多い通路に配置されても、マッサージ系の書籍自体を手に取る人が少ないと学ぶことができました。
「マッサージ・アロマ」系は、書籍を購入する人自体が少ないのかもしれません。
売り場も、今、考えると、カードゲーム売り場で売っていただければよかったのかもしれない。そのほうが、お正月シーズンは注目されたのではないかと思いました。
また、商品発売直後であれば、メディアにかなり取り上げられていたので、話題もあり、手に取っていただけたかもしれませんが、商品発売から1年たった後では、話題性もなく、よほどのことがない限り手にとっていただけないと思います。
改めて商品を手にとっていただく難しさを実感しました。ネット販売では商品を手に取ってもらえないからと、店舗販売に挑戦したのですが 商品が実際に手に取ることができる店舗ですら、こうなのだと愕然としました。 店舗でこれだったら、ネット上での販売はもっと難しいのではと学ぶことができました。
(2)宣伝を「やりすぎレベル」でするべき。
紀伊国屋書店新宿本店での販売が決まり、周りの友人、SNSなどで大きく宣伝をしました。しかし、新宿本店のみの販売というのが、宣伝の仕方が難しかったです。
この期間、YouTubeの動画などで、『ツボかるた』の紹介をしたり、人と会うたびに宣伝をしましたが、それほど結果にはつながらなかったと思います。
もっと、十分に戦略を練り上げたWebプロモーションを仕掛けていく必要があったと、大きく反省しています。
今回の件で学べたのが、「広告戦略をしっかりと練る、必要性」です。広告戦略を考えてもうまくいかない場合も多いと聞きます。だから、練って練って練りまくる必要があったのに、その部分が私には足りなかったです。
広告費をかけることができないので、Webプロモーションを自分で仕掛けていかねばいけないのですが、今後はデジタルマーケティングを学んだ上でしっかりと戦略を練っていこうと決意できました。
ただ、『ツボかるた』の場合、ターゲット層からデジタルマーケティングの難易度がかなり上がるのです。
(3)中高年・高齢者向けのゲームという商品の難しさ。
『ツボかるた』のターゲット層は、体の不調を感じ始めた40代以降~の人になるのですが、これがなかなか難しいのです。なぜなら、高齢者向けゲーム、健康増進につながるゲームは少なく、ゲーム業界のジャンルとしてもそのような領域がないからです。
ゲーム系のイベント、ゲームマーケットに出ても、惨敗。来場者は30代までの若い世代ですから。。。
50代以降になると、ネットからの購入を嫌がる人も多いほか、SNSもLINE以外は使っていない人が多いです。
これで、どうやって、デジタルマーケティングを駆使して、この層にアプローチをしていくのかが、至難の業といえますが、なんとか自分なりの正解を見出したいと考えています。
今後の展開
デジタルマーケティングを学び、戦略を練りまくって、期限付きで『ツボかるた』の在庫を売り切るため、活動をしてまいります。
まずは、『ツボかるた』のデモ実演を実施していきます。そのほか、『ツボかるた』の販路開拓を精力的に行ってまいります。
*マルイ錦糸町店「窓口de終活」で行った『ツボかるた』体験型セミナーの報告記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000109052.html
また、「ゲームで健康になれる」というコンセプトは捨てません。今後も、皆様に楽しく健康になっていただけるような商品を提供していきたいと思います。
『ツボかるた』は、私の夢の一つでした。その夢を実現するために、多くの方々に支えられました。紀伊國屋書店 新宿本店のご担当者様、購入してくださったお客様、応援してくださった友人や家族、メディアの方々、本当にありがとうございました。
この経験は、私にとってかけがえのない財産です。
失敗から学び、成長していきたいと思います。
最後に、『ツボかるた』をまだお持ちでない方は、ぜひこの機会にお買い求めください。
『ツボかるた』公式サイト:https://ouchidekenkou.com/
[『ひとり ツボかるた』(一般向け) 購入ページは、こちら
ご協力のお願い
『ツボかるた』のデモ実演を実施したい施設様、団体様、企業様を探しています。一緒に新しい取り組みを築いていきたい方、どうぞお気軽に株式会社Medic Artまでご連絡ください。
また、『ツボかるた』を販売してみたいという企業様、店舗様も、お気軽にお問合せください。
問い合わせ先:https://medicart8.jp/contact.php
【宣伝】
『懸賞なび』10月号(部数10万部:2023年8月22日発売)に私が開発した『ひとり ツボかるた』が掲載されています。
『ひとり ツボかるた』が2名に当たります。
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