ゲームマーケット2度目の出展で見えてきたこと(事前プロモーションや通販、クラファンについて)
今回も来場者数多めの土曜日のみ出展。11月16日(土)は15,000名の来場だった模様。日曜は4,000名ほど少ない11,000名です。土曜の方が来場者数が多いので、土曜のみの出展で考えています。
今回2度目の出展ですが、前回と同じ商品での出店、ボードゲーム色がほとんどないゲームでの出店だったので、派手な売れ方はしていませんが、今後ゲームマーケットに初めて出店をする、ECやネット通販をしてみたいという立ち位置の方に役立つ記事かとは思います。
(0)ゲムマ2024秋は幕張メッセでの開催
これまでビッグサイトでの開催が多かったゲームマーケットですが、今年は幕張メッセでの開催です。
幕張メッセは幕張海浜駅から歩くと結構な距離があります。普通に歩いて10分程度か?
この動画が参考になりました。
赤い屋根を目印に目指そう!
一般出展だと、開場に入れるのは8時~になります。
(1)記録・アウトプットを残すこと大切さ
ブース設置をしている間、「ツボかるたさんだ、Noteの記事を参考にしました」などとおっしゃってくださる方がいて、嬉しかったです。
ゲムマに出展をしたら、出展後、なんらかの記録を残すことを強くお勧めします。それによって、自分の反省&改善に活かせるほか、記事を通じて、つながりができることもあるからです。
また、事前に交流をしていた方がご挨拶をしに来てくださってとても嬉しかった! そうなのです。事前に交流をすることが大事なのです。
(2)事前プロモーションの大切さ
2年前は初出店ということや、コラボ出展ということもあり、それほど進んで他の方と交流は持たなかったかと思います。今回は1人でやらねば、ということや、決算時期と重なり、11月からしか活動ができなかったので必死でした。
①Xのアカウント作成
まずはゲームマーケット用、もしくはゲーム用のアカウントをXで作成し、ゲームマーケットに出展する方を片っ端からフォローをしてご挨拶。
同じ土曜日の出展の方だと「私も土曜の出展です!」など簡単なご挨拶コメントを残すことを心掛けました。
120フォロワーほどになった段階で、フォロワーを増やしたかったので、フォロー&リツイートキャンぺーンを実施しました。1000フォロワーまでのアカウントであれば、それでだいたい400フォロワーほどは増えるかと思います。
その詳細は別記事で記載しています。キャンペーンの当選者には、当選報告ではなく、プレイしている様子を投稿してもらえると嬉しいというような形でお願いをしました。
今回の失敗はここまででタイムアップで、実際にゲムマに来場する方に向けての十分な訴求ができていなかったなと反省。
ゲームが完売しているようなブースの投稿は「10以上のいいね」がついていていて、ファンを獲得しているのがわかります。そのぐらい、ゲムマに来る人に向けて、ゲームの楽しさを訴求できていないとだめなのだなと。
②ボードゲーム好きの方に実際にプレイしてもらう
今回、ボードゲームカフェの方にアプローチをして、商品をお店に置いてもらったほか、大分大学のボードゲームサークルの方に実際にプレイをしていただき、その撮影データをいただくなど、の活動をしました。
ボードゲームカフェの方の投稿で、試作品などを置きます、などの内容がたまにあります。このような投稿に対してアプローチをするのもいいですし、個別にボードゲームカフェのXのアカウントにアプローチをしてもいいかと思います。
また、実際にゲームをプレイしてくれる人を募集するのもいいかと思います。他の方が投稿されているのを見て、私も実施しました。ただ、これを実施するなら、ゲムマ開催3週間以上前に実施されることをお勧めします。
プレイをお願いするのに1~2週間ほどの余裕はあった方がいいと思われるからです。
私はかなりタイトなスケジュールにも関わらず、引き受けていただけた方がいて、実際にプレイをしている動画など投稿することができました。
大学のボードゲームサークルの方は結構しっかりとプレイしていただけるので、個別に連絡をとってお願いしてもいいかもです。
SNSのアカウントなどにも投稿してくださるので、ボードゲーム好きの方にアプローチができます!
ボードゲーム好きの方にプレイしてもらうと違いますね。思ったよりは楽しめたようです。ですが、シビアな意見から、こうするともっと面白いなどのためになる意見まで、とてもためになる意見をいただけ、この後、どうしようかというアイデアがかなり膨らみました!
③ボードゲームの集まりなどに積極的に参加
本当はボードゲームを遊ぶ会などに参加をするのが一番いいのだと思います。『ツボかるた』はボードゲームらしさはほぼなく、私自身、あまりそのような集まりには興味がなかったので、その部分のアプローチが足りなかったのかなと思います。
④ゲームの説明動画をXにアップする
ゲムマの出展者たちの投稿を見ると、ゲームの説明動画がリツイートされやすい傾向があるように感じました。
私は今回、余裕がなく、動画は作りませんでしたが、作った方が良かったよなと後で後悔をしたほど。
遊び方ではなく、ただゲームのコンセプトだけの動画もあり、アニメーションで作ったものなどは、結構リツイートされていたと思います。
④A)ゲームのコンセプト版の動画
④B) ストーリー構築型の高レベルのゲーム紹介動画
私が結構秀逸だなと感じた動画はこちらかな? Aiを駆使して作っている高クオリティのものですが。
④ C)アニメ調でゲームを紹介
こちらはアニメ調ですごくよくまとまっているもの!
④ D)ゲームの内容物紹介バージョンの動画
遊び方などの紹介動画を作るのがむつかしければ、このようにゲームの内容物紹介動画でもいいと思います。
⑤「きたこしチャンネル」でゲーム紹介をしてもらう
バーチャルなボドゲカフェの店長🍰のきたこしさんが、ゲムマ出展者様のゲームを動画で紹介する企画を毎年、ゲムマ直前の時期に実施されています。
今年はなんと333作品を5夜連続で生配信されていました。ゲムマの一般ブースの出展者さんが800前後と言われているので、3分の1以上を紹介されていました。この労力、、、本当に尊敬に値します。
1作品、2分程度紹介していただける形ですが、きたこしちゃんねるの動画を見て、予約したとかういう方も多いですし、きたこしちゃんねるで話題になった「肩こりのツボシート」を配布するとお伝えしたところ、当日、ブースまで取りに来てくださる方がいました!
開始時間4:51:07ごろが、『ツボかるた』の紹介です。
(3)ゲムマ当日は周りのブースの方に挨拶
ブースの周辺の方にご挨拶をしておけば、何か困ったことがあれば、助けてもらえると思うので、とても重要なことだと思います。
周りの方に聞けば、おつりの100円玉がなくなったとき、助けてもらったような話を聞きました。
そして、ゲームマーケットの会場を盛り上げるのは、出展者! 個々のブースが盛り上がっても効果は半減です。やはり周囲のブースの方と一緒に盛り上げるのが大事だと思います!
私はブース向いの「よしの企画」さんも、うちと同じ顔出しパネルを使ってコラボをしたりと楽しい気持ちで7時間の長時間出展をクリアできました。
あと、周りのブースと出会ったときに、今後も連絡を取りたいなと思ったら、その場で連絡先を聞く方がよいです。
「ツボかるたさんのNoteを読みました! 姉が鍼灸師をしていて・・・・」とおっしゃられていた方が、近所のブースにいらっしゃって、あとでXで検索をすればいいかと思っていたら、Xに登録されていなかったというケースも(´;ω;`)
(4)ゲムマで準備をしておけば良かったこと
来場者をもっと分析しておけば良かったの一言です。詳しく言えば、様々な切り口の準備が必要でした。
① ゲームの説明の仕方をお客さん別に用意をする必要があった
お客さんの中には、簡単な説明だけで直感で買われる方や、かるたを集めているから購入すると説明も聞かずに購入してくださった方、短めの説明を聞きたいという方など様々な場合がありました。
それに柔軟に対応できていたかと言えば、対応しきれていなかったなと。
時間をかけて説明した方ほど、購入に結びつかなかったのが大きな課題です。ゲームの魅力を十分に伝えることができなかった自分に反省。
また、一気にお客様が来られた場合の対応なども、準備をしておけば良かったです。説明ボードなどは用意しましたが、それだけでは不十分でした。
② 現金以外の決済手段の準備
クレジットカードで買いたいという方が一定数います。スマホが決済端末になるstera tapの準備はしていたものの、実際に使える形にしなかった自分に大反省です。
「あとで買います」とおっしゃっていましたが、このパターンは買っていただけないことがほとんどだと考えても良い。
③ 外国人のお客様の対策
意外と多いのが外国人。外国人のメディア関係の方も多かった。余力があれば、外国人対策をしてもいいかもです。
ワンオペ対策については、こちらの記事を参考にしてください。
お腹の中で水分を吸ってくれる、お餅が最強アイテムです。
(5)ゲムマで売れる商品は?
今回の出展で強く感じたのは、やはりボードゲーム色が強いゲームが売れやすいのかなということです。
『ツボかるた』のようなゲーム性がやや低めの少し変わった切り口の商品は爆発的に売れるわけではないなということ。20代にはほぼ売れなかった。
前回とは違い、30代の購入者が結構いたので、今回切り口を変えて販売した成果は少しあったかな?
何種類かゲームを出しているブースも多く、再販1種類での出店は少し厳しかったかなというのが正直な感想。
でも、2年前とは違う遊び方も加えての出展でしたし、学べることも多かったのでよしとしています。
今回のゲムマで話題になっていたのはこのゲームかと思います。おじさんの証明写真が18種×2枚入ったプレイイングカード「赤の他人の証明写真ゲーム」(;^_^A リツイート数3000を超えています。https://x.com/penguin_bdg/status/1857712137025761648
予約段階などでXで話題になっていたのは「怪獣弁当」かなぁ?
予約だけで230個完売、当日販売分も合わせ300個完売だったとか。
ゲーム名にちなんで、お弁当を入れる袋がついているのがいいなと思いました! こういうゲームを作り出せるのは本当にボードゲームが好きな人なのだろうなと。
その他、展示などについては2年前に記載しています。
(6)通販にもチャレンジをしよう!
①自分でECサイトを構築・・・はかなり大変
私はECを2つほど立ち上げていますが、結構お金がかかりますし、カートシステムがやっかいだったりします。
4回も構築しなおしたECサイトがあるほどです。
私は今はShopifyを使っていますが、これが一番コスパ良いシステムだと思います。多言語対応もしていて便利です!
ワードプレスでサイトを構築し、システムでShopifyを利用したサイトがこちらになります。
このような形ですと100万はゆうに超えるので、補助金などを使って構築することをお勧めします。最近はこのようなサイト制作で使える補助金がかなり少なくなりました(´;ω;`)
②Base、Jimdo、Stores etc.
あと、サイトを簡単に作れるタイプですとBaseやJimdoやStoresになりますでしょうか。
Baseは少し試しただけで挫折をしたので、詳しく述べることはできません。
Jimdoはビジネスクラスにしないと出せる商品数に限りがあります。Jimdoはページ数が多くなると管理ページが固まるなどのエラーが出たため、私はあまりお勧めしません。
JimdoやWixなどはすべて試しましたが、Wixの方がデザインがいいサイトが作れる印象です。
Storesは最近手数料の値上げを頻繁にしている印象です。たまにここから何もせずに売れていますが、Amazonとは違い、振り込みがかなり先になるので、記帳がめんどくさいです。手数料を差し引いた形での商品と振込額の突き合わせ作業がかなり手間です。
Storesで作ったサイトを紹介します。
ツボかるた ショップ
今日もシステムエラー。
③Amazonの小口出品
一番気楽にネット通販をするには、ショッピングモールに商品を出すことです。ただ商品数が少ないと月額固定費がかかるサイト、Yahooショッピングなどでは月額費用だけでも結構します。
Amazonは月額固定費ではなく、商品数が少ない場合は、小口出品という形で出すことができます。商品一つ売れるごとに100円の手数料がかかる形です。そう聞くと、実際結構、安く出せるのではないかと錯覚してしまうのですが、倉庫保管料など、その他もろもろの手数料でかなり引かれます。
実際の商品の販売価格が102400円あったとしても、振り込まれたのは76794円で、なかなかの金額の手数料がかかっていることがわかると思います。
また、Amazonは倉庫保管が1年を経過すると、倉庫保管料が約3倍ほど高くなるので要注意です。
また、納品の際に商品の体積と重さで倉庫保管料が決まります。納品はかなりめんどくさく、納品する箱のサイズ、重さなどを記載した上で、管理画面から登録をした後、専用ラベルを貼って、集荷依頼。(JANコードなどバーコードがある商品であれば、専用ラベルは不要)
ツボかるたはJANコードがある商品とない商品があるので、めんどくさいので結局専用ラベルを出力して貼っています。
管理画面の不具合など、小口出品だとメールサポートしか対応していなくて、しかもきた返信に返すことはできず、毎回毎回、フォームで書き直さねばいけないので、問題解決に時間がかかります。
でも、ここからが一番売れるので出すしか仕方がない(´;ω;`)
④BOOTH
ゲムマ出展後、出展をしていた皆さんが、通販で利用していらっしゃるサイトBOOTHです。
アナログゲームをネット通販をするにはとても便利かも。何しろ手数料が安い!!!
月額固定費無料で、サービス利用料 5.6%+22円!
手数料は手軽でいいのかなとは思います。
ただ、様々なサイトで商品を売ると、決算(個人事業主の場合は確定申告)でかなり地獄を見るかと(;^_^A
(7)クラウドファンディングに挑戦しよう!
クラウドファンディング(略してクラファン)は、結構宣伝効果があります。
先ほど紹介した「怪獣弁当」のゲームでも実施されていました。
私も何を隠そう実施しました。しかも、クラファン窓口から「テレビ番組」の取材依頼をいただいたほど!
campfireなどのクラファンの媒体だと幅広い人が見ているので、様々な可能性が広がります。
①クラファンを実施する際のコツ
1)目標金額はそこそこの金額に
夢を持って大きな金額にするとプレッシャーなども大変です。最初は10~30万程度に設定をして、それがクリアできたらセカンドゴールなどを設定するのが良いかと思います。
2)力を入れる時期に広告出稿をして露出
2か月程度までで設定しつつ、初めの2週間と終わりの2週間に気合を入れることです。
どのように気合を入れるのかというと、クラファン媒体内(私の場合はCampfire)で広告を出すのです。
それで目立つようになり、十分アピールすることが可能です!
最初は自分の周りの友人たちに支援をお願いし、初動を付けることが大事です。
②クラファン運営は大変
こちら、活動にかなり時間を割かれます。片手間にできることではないので時間をしっかりと確保しましょう。
支援をしてくださった方への報告など、信頼関係を気づくことも大事です。
クラファン経験者に話を聞いて実施されることを強くお勧めします。
クラファンについて、詳細を書くとそれだけで1記事にはなるので、今回はこの辺で。
と色々と今回の出展で感じたことを書き留めてみました。誰かのお役に立てますと嬉しいです!