異なる考えを否定するな✨
異なる考えを否定するな。異なった考えには、未知なる世界への探求を支える多くのヒントが隠されている。
子曰く、異端を攻めればここに害已まん
ー為政篇
1、異質な人間と付き合う
一つの組織に長くいると、その文化に浸かり、考えが同質化し、発想が貧弱になる。これからの社会は、同質化した人間には付加価値が生まれない。同質化の下で機能するものはAIに任せればよい。
豊かな発想を持つには、異質文化との交流が必要だ。異質文化をどれだけ取り入れて、個人のアイデンティティーを確立するか。それが今後の社会で必要な能力である。
同質の中でのナンバーワンではなく、異質の間でのオンリーワンであり、それが人間の付加価値を作り出す。
異質の人間と付き合うことで、ものの見方や考え方に新しい気付きと発想が生まれる。
2、今後の人材育成
①視座(物事を認識するときの立場)を変え
ること。固定観念を捨てて、別の角度から
見る習慣を身につける。
②化学変化を促進すること。自ら、異質の人
材に出会い、ショックを受ける。
③反対意見を否定しないこと。反対意見を説
得しようとするが、これは大きな損失。
異なる意見・発想こそ、じっくりと聴き、
発想の幅と深さを創造する。
どんなに優れた人でも、片一方しか見えていない。しかし、多くの反対意見を聞けば、その分だけたくさんのものが見える。それが未知なる世界への探求を支える。
〜休日にじっくり読む「論語」中島孝志〜
(一部改変)
母親が読んでいた本である。久々に目を通し、この文面に目が止まる。20年ほど前に書かれた本だが、日頃仕事をしていて感じる事がはっきりと書かれていた。異なる考えを取り入れて、発想力を豊かにすると言うが、現に生徒たちがそのような環境にいるのか?いや、周りを気にし、同じ行動と意見しかもっておらず、職員も、例年通りの仕事内容で安泰。異なる意見は存在しない。
しかし、誰もが納得していることである。筆者が伝えたいことは、
今後、2年後、5年後、15年後と想像を遥かに超えた世の中がやってくる。人間が立たされる位置はどうなるのか?同質でいることを良しと評価する行く末に何が起こるのか?生徒たちの未来に少しだけ不安を感じる。