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范成大 「四時田園雜興 冬日 其一」

斜日低山片月高  ひはやまにおち

         つきそらたかく

酔餘行薬繞江郊  くすりをのんで

         かわべをあるく

霜風掃尽千林葉  かぜにふかれた

         はだかのきぎに

閑倚筇枝数鸛巣  かかるとりのす

         ひとりかぞえる


「四時田園雑興 六十首 冬日 其の一」

*まさに老境の詩。この連作は六十一歳の作らしい。そういえば、ただ無目的に数えるという行為は、子供のときによくやった。そう考えると、童心の詩とも言えるかもしれない。

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