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蘇軾 「新城道中」


東風知我欲山行  わたしがやまへ

         でることをしり

吹斷檐間積雨聲  かぜはのきばの

         あめをはらった

嶺上晴雲披絮帽  やまのあたまに

         わたげのぼうし

樹頭初日掛銅鉦  こずえにのぼる

         どらのたいよう

野桃含笑竹籬短  もものはなには

         ほほえみうかび

溪柳自搖沙水清  やなぎはゆらり

         てまねきをする

西崦人家應最樂  ここのくらしは

         さぞよかろうな

煮芹燒筍餉春耕  せりやたけのこ

         べんとうにして


「新城の道中」

*「新城」は今の杭州市西南部。散りばめられた擬人化や比喩は知的ながらも情があり、この詩人のバランスの良さが十分に発揮されている。


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