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梅尭臣 「缺月」

缺月來照屋角時  かたわれづきが

         やねごしにみえ

西家狗吠東家疑  にしのいぬほえ

         ひがしでおびえ

夜深精靈鬼物動  よふけもののけ

         うごめきはじめ

僁宰古莽無風吹  はかでひそひそ

         かぜもないのに


「欠月」

*非常に鋭敏な気質の持ち主であったのだろう。この不気味さは唐代詩人・李賀の詩を彷彿とさせるが、李賀のような難解さはない。彼自身、詩風は「平淡」をモットーとした。

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