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王安石 「梅花」

墻角数枝梅  へいのかどから

       うめのきのえだ

凌寒独自開  さむさにめげず

       ひとりでにさく

遥知不是雪  ゆきにみまがう

       ことなきわけは

為有暗香来  ほのかにかよう

       そのかおりゆえ


「梅花」

*中国の詩ではしばしば梅の花を雪に喩える。だが、そこから「これが雪でないと分かるのは……」と続けるところが面白い。「梅の花雪にみまがうことなきは仄かに通うその香りゆえ」

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