勝手にチャレンジ1000 0083今年のバラ戦争は・・・!!
毎年5月のお楽しみ、アーチのバラ。
いつの頃か元々生えていた昔ながらの鋭いトゲを持つつるバラVS勝手に生えた野生児野バラがアーチをめぐる攻防戦を繰り広げている。このつるバラはトゲが鋭いだけでなく、昔、夫の両親が植えた古い株で、枝も太く硬く誘引しにくいため、物の本によれば今では「園芸種には向かない」といわれるものらしい。長く自由に伸び放題になっていたのを私が剪定し、枯れた枝を取って、なんとかアーチに結びつけた。左右から伸びていたものの一方は枯れてしまったのだが、ある年、そちらから新しく芽吹いたのは野バラだった。
ここ数年、私のつるバラ優遇作戦で成長著しい野バラを抑え、昨年はアーチの真ん中あたりでつるバラと野バラが出会う、五分五分の戦いとなった。今年も楽しみにしていたのだが、先週、アーチの様子がなんだかおかしい。つるバラがなくなっている。アーチの半分にアーチしかない。
どう言うこと?
なんと、アーチの上に繁っていたつるバラが、一群まるごと、落っこちてしまっていたのだ。
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大体がつる性が弱く、誘引した枝をひもでアーチに沿わしていただけで、アーチに絡み付いてるわけではなかったのが、強風の煽りかなにかで(縄が切れて?)アーチから滑り落ちたようだった。
以前私が頑張って誘引したのだが、落っこちた一群れはその頃よりかなり大きく重くなっているし、そのトゲの鋭さに、発見したその時その場で持ち上げるのは無理だった。その後夫と私の仕事の時間が合わず、週を越え、遂に花が開き始めている。
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このままでは野バラの不戦勝と言うか、つるバラの不戦敗・・・。それどころか、このままではこの降るバラをバッサリ切るしかかなくなりそう。
万物は流転する。
諸行無常は常なれど、この庭で30年、それ以前から植わっていて、既に園芸種には向かないといわれるようになった時代を迎えても、なお咲く花に目を掛けていただけに(目をかけていただけだったのがイケなかった、手を掛けてなかったもんねー)このまま手をこまねいて敗退、は無念だ、と、思いつつ、決戦はGWだな、と、思うのであった。
しかしながら、夫と二人でこの一群れをヨッコイショと、持ち上げてアーチの上に乗せ、ひもで結わえる。何てことができるのか?
つるバラとのバラの決戦と言うより、つるバラと私たちの決戦かも、と、今夜も震えて眠るのであった。
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