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自分の限界を知る- MBA生の研究tips(10)
MBAでは、さまざまな年代、経歴の人が2年間のハードで濃密な時間を一緒に過ごします。高確率で、経験の深さとか、頭の良さとか、人柄の良さとか、自分は到底かなわないなあと思う人に出会えると思います。
会社では、立場が違っていたり、利害関係があったりして、なかなかフラットに他人や自分自身を見ることができません。MBA生同士では上下関係や利害関係がないのですから、MBAは、会社社会よりも、自分の限界を比較的素直に知り、受け入れるのに良い環境にあると言えると思います。
さて、MBAの後半あたりで研究活動に取り組んで、論文などのまとまった成果を目指す場合は、自分の限界を違った面で味わうことになると思います。学術研究活動というものは、ビジネスとは違った脳の部位をいかに使えるかが突きつけられ、自分自身との戦いになるからです。普段はビジネスで活躍している人であっても、論文を書くとなると、自分はこんなにできないのかと落ち込んだりします。
学術研究を極めるには特殊でオタクな能力が必要とされるため、合う合わないがあります。ですから、ビジネスで何かを成し遂げることを目指しているMBA生ができないと思って落ち込む必要はありません。それよりも、どのような形であれ、自分の限界を知る機会を得るというのは決して悪いことではないと思います。
ビジネスで何かを成し遂げるときは、冷静に自分の限界を知ることが出発点になります。自信過剰は危ういし、劣等感を肥大化させた状態も良くないです(第一、本人が苦しいです)。自分にはこのような限界があるけど、このようなことはできる、と思えることが大事だと思います。ビジネスは一人でやるものではないので、自分に足りない部分は人の力を借りたらよいのです。
MBA生の研究活動のtipsを書いています。
書くこと
読むこと
理論との付き合い方
先行研究探し
先生との付き合い方
そもそもなんでMBAに入るの?